
代車の3代目ルーテシアは、以前乗っていたフィアット プントに通じる、ちょっと懐かしい感じを持った面白いクルマだった。
幅は5ナンバー枠から少しはみ出して3ナンバーではあるが、基本的には小ぶりなサイズ。前に乗っていたグレンデプントと同じくらいだ。しかし、グランデ プントにない軽快さがある。おそらく、1.6リットルとグランデプントよりも大きなエンジンを積んでいるからだろう。トランスミッションは4ATだからかなり古い。モッサリしているし、つながりも悪い。これが5MTだったらと思わずにはいられない。
乗っていて感心したのはシートの出来の良さ。ベースグレードにつくシートだから、高級感があるわけでも一工夫ある感じでもないのだが、やわらかなのに芯があり、とても収まりが良い。おそらく長時間でも疲れにくいだろう。この辺はさすがルノー、さすがフランス車という感じだ。
クルマを返却してメガーヌエステートに戻ると、やはりメガーヌエステートは現代のクルマだなぁと感じる。スムーズでしっかりしていてパワフルだ。だけど、ルーテシアの古いけど楽しい感じというのも悪くない。以前乗っていたフィアットなどに通じる面白さは、今のクルマは薄れてしまっている。そういう意味では、3代目ルーテシアは懐かしさを感じるクルマだった。