富士フイルムのカメラが欲しくてたまらなくなっている。それなら、買えない価格ではないから買えばいいのだが、買えるからといってポンポン買ってしまって良いのだろうか?この欲望をひとまず抑えるべく、本当に買う意味があるかどうか、欲しい理由を掘り下げながら少し考えてみた。
まず、富士フイルムの最大の特徴であるフイルムシミュレーション。ルミックスとオリンパスの写りは気に入っている。仕事によって使い分けているしが、この二つ以外の表現が仕事で求められるケースは今のところほぼない。つまり、僕の今の仕事ではフィルムシミュレーションは必ず必要ではないということになる。もちろん、表現の幅を広げて、より仕事を獲得するという考えもある。
マイクロフォーサーズでは、もう少しボケ量が欲しい時がたまにある。中望遠以上ではほとんどないが、標準域でもう少しだけボケが欲しいということは仕事上でもたまにあるのだ。
現在、所有している標準レンズで一番明るいのはライカ ズミルクス25mm F1.4。フルサイズでF2.8相当のボケ量になる。通常は問題ないが、もう少しボケが欲しい場合はF1.2以上の明るさが必要。できればF0.95が欲しい。だが、それでもフルサイズではF1.9相当。フルサイズF1.4クラスのボケはマイクロフォーサーズでは不可能だ。
かといって、今更大きく重いフルサイズを使いたいとは思わない。そこでAPS-C。標準レンズでフルサイズF1.4と同等のボケは、F1以下のレンズで得ることができる。具体的には中一光学や七工匠の35mm F0.95がある。
ただ、本当にフルサイズF1.4相当のボケ量が必要かどうかだ。F2相当あれば十分かもしれない。そうなると、マイクロフォーサーズで対応できるということになる。
富士フイルムのカメラで最も気になっているのは、フラッグシップと同等の画質を誇りながら、マイクロフォーサーズ以上にコンパクトなX-T30である。比較的コンパクトで画質の良い単焦点レンズも多いので、それらと組み合わせればコンパクトながら高画質のシステムが出来上がる。しかも価格も手頃だ。
実はこのコンパクトさと高画質の両立が一番大きな欲しい理由なのかもしれない。GX7 mark IIIがもう少し軽量コンパクトなら、また話は違っていたかもしれないが。
と言いつつ、エブリデイスリングには大柄のG9 PROまで大丈夫だから、大きな問題でもないのかも。でも、フットワークは軽くなるのかな?
ひとまず、欲望を抑えるべく考えてみたけど「やっぱり必要」となったら、買ってしまっていいのだろう。でも、その前にマイクロフォーサーズの可能性をもっと探求することが先なんだろうね。
2021年03月01日
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