
APS-Cミラーレスについて調べながら改めて感じるのは、ルミックスの使い勝手の良さである。この点に関しては個人差は大きいとは思うが、やはりルミックスが完全に頭ひとつ抜けているように感じる。また、実はAF性能も良い。G9 PROは登場して3年近く経つが未だに一級品だ。そして、登場から8年近く経つGM1ですら、ソニーや富士フイルムより優れている点がいくつもある。
そうなってくると、手放したGX8の存在感がいやでも高まってくる。ちょっとボディは大きいものの、高画質サブはGX8でよかったのではないか?ということだ。
GX8はさすがにAFなどはちょっと古いし、機能的には物足りないものがあるのは事実だ。だが、画質は決して悪くないし、レンジファインダータイプで防塵防滴であること、バリアングル液晶とマグネシウムボディを採用していることなど、G9 PROやE-M1 mark IIと同じ路線で使えるのは大きい。
APS-Cミラーレスの僕にとってのメリットが、思っていたよりも大きくなさそうであること。そして、それなのにコストはそれなりにかかってしまうこと。これらを踏まえると、GX8を再び買うのもアリかなと思ってしまっているのだ。
それなら、もっと新しいGX7 mark IIIの方が良いのでは?と思うかもしれない。僕もそう思っていた。しかし、GX7 mark IIIが上回っている点が、僕にとっては決定的な差になっていない。なのに、価格はGX8よりも高い。そして、GX8ならではのメリット(防塵防滴、バリアングル液晶、大きめのグリップなど)の方が、僕にとっては重要だったりするのだ。
そこで、GX8の中古市場を調べてみたら、以前買った時よりも高い。僕が最初に買った時は幸運以外の何者でもない、というくらいラッキーなものではあったのだが、それから2年近く経つのに価格が下がるどころか上がっているのは、GX8の良さが見直されているのだろうか?
マイクロフォーサーズのレンジファインダータイプのカメラはしばらく新製品が出ていない。そんな中、GX8は性能・画質・使い勝手・価格のバランスが良いモデルとして、こっそり再評価されている可能性もあるね。