


やはりF0.95の世界はすごい。被写界深度はとても浅い。ピント合わせはとてもシビアだが、ピントの山は掴みやすい。
ピント面は絞り開放でも十分にシャープ。前後のボケはなめらかで綺麗。ボケの量も多い。まるでフルサイズのようだ。色乗りも良くコントラストも高め。想像以上に優等生だ。




同じ七工匠35mmでも、F1.2とF0.95では全く描写が違うのに驚く。F1.2の方がはるかにじゃじゃ馬。ボケそのものはやわらかくて良いのだが、基本的に描写はソフトで周辺は絞っても乱れる。F0.95は絞り開放から十分なシャープネスを備えていて、周辺減光もほとんどなく、はるかに実用的。同じメーカーとは思えないほどだ。少々重くはあるが、G9 PROとの組み合わせはバランスも悪くない。これで3万円を切る価格はまさにバーゲンプライス。マニュアルフォーカスが苦でなければ買って損がないレンズだ。
このレンズはやはり花やポートレートがよく合う。今度はポートレートを撮りたいなぁ。