マイクロフォーサーズで200mm前後に相当する望遠マクロが欲しい。でも、常用するほどではないので価格は程々で抑えたい。その条件を踏まえて、キヤノン FD100mm F4 Macro、ニコン Micro-Nikkor 105mm F4、タムロン SP90mm F2.5 Macro(52Bもしくは52BB)の3本に絞った。
いずれもマニュアルフォーカスのみのオールドレンズで、中古市場では1万5,000円前後。オールドレンズでもマクロレンズには今でもバリバリに使える高画質のものも多い。製品の状態を見極めることは大事になるが、価格が安いのもメリットだ。この3本のなかから出会いがあるものに決めようと思っていた。
しかし、どうも引っかかる部分がある。撮影最短距離である。キヤノンは45cm、ニコンは41cm、タムロンは39cm。これらのレンズはマクロのわりには思うほど寄れない。マイクロフォーサーズでは焦点距離は倍になるとは言え、できればもう少し寄れた方が良い。それに撮影倍率は0.5。いわゆるハーフマクロ。マイクロフォーサーズでは等倍になるとは言え、これも少し物足りない。そこで、もう少し古いマクロレンズについて調べてみることにした。
すると、AF化されたタムキューの中に、絞りリングを搭載しているものがあることがわかった。

そのなかで、「これだ!」と思ったのが、SP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1(272E)。絞りリングはあるものとないものが存在するが、ニコンFマウントやペンタックスKマウントのなかに絞りリング搭載モデルが存在するようだ。Fマウントなら、手持ちのマウントアダプターを使ってすぐに使うことができる。
写りの良さはすでに経験済み。もちろん等倍マクロで、マイクロフォーサーズでは2倍。撮影最短距離は29cmとしっかり寄れる。絞れば解像度は高いし、ボケのなめらかさ・やわらかさはタムキューならでは。価格も2万円台であるようだ。ちなみに一つ前の172Eにも絞りリング搭載モデルが存在する。光学は272Eと同じ。コーティングが違うだけなので、こちらも候補にあげて良さそう。172Eなら272Eよりも安いだろう。
と言うわけで、望遠マクロはタムキューが急浮上。早速、中古市場のリサーチをかけてみるかな。