近い将来、カートリッジをデノン DL-103に交換するのはとりあえず決定。そのあとにEQカーブを変えることができる合研ラボのフォノイコを導入すれば、長く高音質で楽しめるアナログシステムになると考えている。ただ、現状の機器でもまだ良くはできるはず。そこで、まずはテーンテーブルシートの導入をすることに決めた。
標準でターンテーブルシートがついてない状態でアームの高さ調整の幅が上下3mmだから、今のカートリッジのままでは最高で3mm厚のターンテーブルシートしか使えないことになる。よって、3mm以下の製品から選ぶ必要がある。
では、素材は何が良いか?AT-LP7はどちらかといえば、脚を除けばハードでリジッドな方向性にある。プラッターも厚くてしっかりしており鳴きは少ないが、振動しないわけではない。ここはガラスや金属などのハード系ではなくて、ソフト系で攻めてみたい。具体的には、ゴム系、コルク系、紙系、革系などがあげられる。
では、具体的にはどんな製品があるのか?

まずは、オヤイデ BR-ONE。ブチルゴム製で厚みは1mm。価格も2,000円ほどと安い。ブチルゴムは音を殺してしまうという人もいるが、うまく使えば制振には効果的だ。厚みも1mmしかないので使いやすいし、制振効果も程よいのではないかと想像している。
次はディスクユニオンのコルクターンテーブルマット2mm。こちらも安くて手を出しやすい。ポルトガル産のコルクよりも柔らかさが特徴の「日本産のコルク」とある。制振効果だけでなく、放電効果も優れているとのこと。
ティアック TA-TS30UN。和紙(雲流紙)を使ったターンテーブルシートだ。厚みは1mm。価格は一気に倍くらいになる。公式サイトによると、帯電のしにくさと高い耐久性を謳っているが、制振効果には触れられていない。

47研究所 Model 4727,4728。4727は鹿革、4728は豚革。厚みは共に1mm。音質的な違いは強いて言えば豚皮の方がややソフトとのこと。ある方は選ぶなら鹿革とおっしゃっている。価格は4728はオヤイデの約2倍。4729はさらにその倍。評判は悪くないし、AT-LP7にも合いそうな気はする。

最後はfo.Q TS-C01。高機能制振材料と薄型コルクシートを複合したターンテーブルシート。0.5mm厚のシート2枚組。価格はさらに高くなり、オヤイデの3倍強。fo.Qは独自の制振製品で知られているが、効果がありすぎる(音が死んでしまう)との声もある。その点、極薄のこの製品は効果も程よいのではないかという気がしなくもない。
今のところ、候補にあげているのはこの5製品。いずれもネットでのレビューが意外に少ないし、そもそも使っているプレーヤーも環境も違うので、傾向は掴めるかもしれないが明確な決定打にはなりにくい。やはり試してみないとわからない部分は多々ある。
そうなると、試しやすいのはディスクユニオンかオヤイデといった安価な製品からということになる。ただ、これはこれでやっかいだ。仮に一番安い製品がベストだったとしても、より高い製品を試してからその事実に気づくことが多いからだ。実際、僕はそれで無駄に散財してきている。まぁ、ダメだったらヤフオクで売ればいいか(というか、そのくらいの気持ちでないと試せないかも)。