
ザ・クラッシュからの流れで、次はザ・ジャムのIn The Cityをターンテーブルに乗せる。
同じ1977年リリースで、一般的にはどちらもパンクという括りでそのことに間違いはない。だが、こうやって改めて続けて聴くと結構違う。見た目同様、ザ・ジャムの方がスタイリッシュだし、パンクというよりザ・フーの延長線にある音楽だ。このことはあちこちで言われていることではあるし、ザ・ジャムをパンクとして括ってしまうのに個人的には少し抵抗はあったりするのだ。
で、改めてこのアルバムを聴くと、わずか19歳にしてすでにザ・ジャムとして完成された音楽を作り出していることに驚かされる。さすがにまだパンク色が強い気もするが、同時代のザ・クラッシュやセックスピストルズとは明らかに違うスタイルが見て取れる。そして、この頃のスピリッツは今も生き続けているのだ。