2021年05月09日
書類ばかり
先月の中旬以降、デザインをしている時間よりも書類に目を通している時間の方が遥かに長い。まるで確定申告をいまだにやっているような感覚に陥る。これも、この厳しい時期を乗り切るために必要なことなのだけれど、やっぱり柄じゃないなぁ。
デノン DL-110がベスト?

次のカートリッジはデノンDL-103を使ってはみたいものの、より軽量で針圧も軽めのDL-110の方がAT-LP7には合いそう。価格も安くなって有り難い。
出力電圧が1.6mVとMMなみに高いので、フォノイコはMMポジションで使える。高出力MCカートリッジはスミコやベンツマイクロを使った経験があり、いずれもいい印象があった。MCの繊細さと情報量、解像度を持ちながら、MMのエネルギー感も持ち合わせている印象だった。そう言う意味でもDL-110には期待してしまう。
まだまだカートリッジ交換は先の段階なのだが、コロナでここまで外出できないと、どうしても先走ってしまう。この先走りが良い方で出ればいいけどなぁ。
デノンDL-103とAT-LP7の相性は?
近い将来に導入するカートリッジはデノンDL-103に絞って、アナログシステムのバージョンアップを計画している。だが、DL-103とAT-LP7との相性はどうなのだろうか?
AT-LP7のアームのスペックを改めて見ると、
種別/スタティックバランス式J字型トーンアーム
有効長/247mm
オーバーハング/17mm
最大トラッキングエラー角/2.5°未満
針圧調整範囲/0〜2.5g
使用可能なカートリッジ質量範囲/15〜20g(ヘッドシェルを含む)
とある。これを見ると、使えなくはないがベストではないと思える。
DL-103の重量は8.5g。使えるヘッドシェルは10g程度かそれ以下の軽量級のものに限られてしまう。針圧も2.2〜2.8gだからベストとは言い難い(アームのカウンターウェイトを見ると、3gまでは大丈夫のようだが)。
AT-LP7のアームはどちらかといえば軽量級。どちらかといえば、ハイコンプライアンスのカートリッジの方がマッチングは良さそうではある。DL-103も使えないことはないが、スペックから見る限りベストではなさそう。
だが、半世紀以上にわたり高い性能を維持しながら作り続けられてきたDL-103は、他の製品にはない圧倒的な安心かと信頼感があるのは否めない。今後、長く使っていくカートリッジとしては最良の選択とも言えるのだが、それは適性の合うプレーヤーを前提とした話。調べれば調べるほど、迷いが生じてきている。
DL-103と同じく、日本のMCカートリッジの基準の一つともいえる製品に、オーディオテクニカのAT-33シリーズがある。これも評価が高く、DL-103よりも現代的な音質のようだが、どうもややハイ上がりのようだ。オールマイティでフラットな特性のDL-103の方が、僕が求めるものに合っている。そう言う意味では、同じデノンのDL-301IIも似たようなものなのかもしれない。それなら、以前から気になっていたDL-110の方が面白いのかも。どちらにしても、ロングセラーであるこれらの製品はキチンとリサーチすべきだろう。
この調子では、もうしばらくカートリッジで悩むことになりそうだ。
