
久しぶりに、Pixco CCTV 25mm f/1.4を持ち出してみた。組み合わせるのはルミックスGM1。極めてコンパクトな「遊べる」組み合わせである。





もともと監視ビデオ用カメラのレンズだから、中央部分はそれなりに画質を確保しているが、周辺はすごい。まず、ケラレるし、減光がすごいし、解像度が低いどころか流れまくってグルグルボケになる。逆光も極めて弱く、フレーム内に光源を入れると盛大にゴーストとフレアが出る。欠点のオンパレードのようなレンズだ。
しかし、それを表現の一つして捉えると、途端に面白くなる。現代のレンズでは難しい表現が容易にできるからだ。
最新の上質なレンズは絞り開放から解像度が高く、しかも隅々までしっかり解像し、フリンジや流れもほとんどない。逆光にも強い。すこぶる優秀な描写をする。だが、そんな優等生すぎる描写だけが写真の醍醐味ではない。最近の高解像度な流れへのアンチテーゼとしても、こんなレンズには価値がある。
今日、久しぶりに持ち出して、その面白さを改めて実感した。だが、面白いだけで終わるのはもったいない。この面白さを維持しながら、表現方法の一つとしてより面白い表現ができないかと考えている。それがもしある程度確立できたら、写真はさらに面白くなるだろうね。