
タムロン 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD Xマウントのリリースが噂されている。シグマのXマウントのレンズがリリースされて間もないが、この噂が本当ならばついにタムロンも本格的に参入することになる(今は18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXDのみ)。これはAPS-Cミラーレス市場にとって、個人的には大きな意味を持つような気がしている。
各社がミラーレスのシフトして、フルサイズカメラのボディは確かに小さくなった。しかし、それに見合う性能のレンズは、一部を除いて大型化しており、価格も高額になってきている。僕がマイクロフォーサーズに移行した理由の一つもそこにあった。だが、センサーサイズはやはり大きな方が有利なことは間違いなく、たまに上位フォーマットが欲しいシーンがある。とはいえ、仕事で写真を撮るとはいえ、それがメインでもないのに高額なフルサイズは導入しにくい。そこで、スーパーサブとしてのAPS-Cはアリかなと思っていたのだが、これも選択が難しい。
ニコン、キヤノンは結局はフルサイズ推しなので、APS-C専用の良いレンズが少ない。ソニーは純正は少ないが、サードパーティの製品は豊富。しかし、上位モデルでもシャッタースピードの上限が1/4,000秒と、高いAF性能やセンサーに見合わない。そして、ユーザーインターフェイスが僕には合わない(それはニコンも同様)。富士フイルムは良いのだが、個人的にあったらいいのにと思うズームレンズが少なく手を出せずにいた。
そんなときに、この噂である。このレンズは前から気になっていたので、Xマウントならぜひ使ってみたいと思うのだ。(便利ズームだけでお茶を濁していたかと思っていたが)Xマウントにタムロンが本格的に参入するのであれば、11-20mm F/2.8 Di III-A RXDのXマウントも登場するだろう。
富士フイルムはいい意味で下位モデルでも出し惜しみをしない。つまり、効果的に限られた予算で上位フォーマットの画質を得ることができると言える。
でも、APS-Cはちょっと中途半端なのかなぁ、と思ったりもする。フルサイズでもシグマのIシリーズのようなコンパクトで性能が良いレンズがあるので、シグマfpやルミックスDC-S5の後継が出れば迷わないのだが……。