今日の八女でのメインイベントは、おりなす八女でヤマンドゥ・コスタ LIVE IN YAME。ブラジルのスーパーギタリストのソロライヴだ。 あのパコ・デ・ルシアが自分の後継者とまで言った人である。その凄さは理解しているつもりだった。しかし、生で聴くと大きく違う。ギター一本とは思えない音の厚みと多彩な音色、そして音楽の大きさ。これが「どうだ!」と言う感じではなく、ごくフツーにサラッと演奏しているように見える。おそらく、フツーの概念が大きく違うのだろう。とんでもないレベルのフツーを見せられ(聴かされ)ているのだ。 超絶技巧の人の演奏は、ときに鬼気迫るもの・なんともいえない緊張感を感じることもあるのだが、彼の演奏は違う。常におおらかな感じがするのだ。おおらかでやわらかで心地よく、それでいて抜群のキレがある。そして、時折チャーミングな顔を見せる(音楽も彼自身も)。会場全体が彼の魅力に取り憑かれていた。本当に素晴らしいライヴだった。