
仕事が一つ目処がついたので、我慢できずにLUMIX S5IIをさわる。実は前日、バッテリーの充電だけは済ませていたのだ。
まず、グリップの形状が良い。G9 PROよりもやや薄く、僕にはしっくりくる。E-M1 mark IIほどではないが、これは個人的にはかなり良いグリップだ。そのおかげか、G9 PROよりも重くなっている感じがしない。むしろ軽く扱いやすくなっているように感じる。これは良い!
ユーザーインターフェイスの使いやすさはもちろん健在。MENUで設定を変えるときも、取説なしである程度までいけるしわかる。それに各ボタンなどの配置も良い。これは本当にLUMIXの美点だと思う。
50mm F1.8をつけて室内の色々なものにカメラを向ける。AFはAF-Cが良い具合。G9 PROよりもピントの精度が良い。タッチパネルの反応も相変わらず良く、ストレスはない。
MFに切り替える。拡大表示が6倍はかなりきびしい。それに、とても使いにくい。G9 PROには大きく劣るし、もっと古いGX8よりも大きく劣る。さらに古いGM1より悪いという印象。これは真っ先にファームアップで改善して欲しいところだ。現時点では、AFレンズのみで運用しながら様子を見るしかなさそう。ファームアップで改善されないのであれば、最悪S5の導入も検討しなければならない。でも、それはできる限り避けたい。ここはパナソニック次第だ。
キットの50mm F1.8は、各社の撒き餌レンズよりは一つ上のランクと感じる印象。ボケもなめらかだし、解像度も高い。なにより描写が好みだ。AFも早いし防塵防滴なのも嬉しい。鏡筒の質感も悪くない。問題は寄れないこと。F1.4クラスなら仕方がないけど、F1.8ならもう少し寄れると良かった。
S5IIの第一印象は、多少不満はあるもののトータルではとても良いものだった。僕にとっては多くの機能が最近のミラーレスではオーバースペックに近い。S5II(というよりLUMIX)はスペックに表れないところにたくさん良さがある。S5IIでも僕にとってはオーバースペックな点は多々あるが、とても使いやすいカメラであることは間違いない。
S5IIの導入で、僕のシステムも改めて見直すことが必要だろう。マイクロフォーサーズの利便性の良さは絶対なので、フルサイズに全てが置き換わることはない。しかし、マイクロフォーサーズで無理していたところがフルサイズではラクになる部分もあるので、そのあたりはうまく置き換えをしていってもいいのかもしれない。