


LUMIX S5IIのキットレンズ、20-60mmがフツーに良い感じだ。20mm始まりという画角を除くと、決して明るくない平凡なスペックの3倍ズームにすぎない。価格もフルサイズとしては決して高くない比較的手頃なレンズである。
しかし、フツーに良いのである。ちゃんと自然に描き出す。解像度もそれなりに高いし、色乗りも良いし、適度にやわらかで繊細だ。明るさを気にしなければ十分に良いレンズである。

望遠側が60mmというのは少々物足りなくはあるが、それ以上に広角が20mmというメリットの方が大きい。そしてその描写が良いのもこのレンズの美点になっている。

ちなみに撮影最短距離は20-26mmで15cm。とくに26mmのときは最大撮影倍率が0.43倍とハーフマクロに迫る。実は表現の幅が意外に広いのだ。普段は風景や草花を撮ることが多い僕にとって、このレンズは想像以上にピッタリなレンズなのかもしれない。