

竹久夢二が晩年、欧米外遊中に書き記した日記、スケッチ、随筆等をまとめ、昭和20年に限定200部非売品として発刊された貴重な一冊である。これがとても面白い。
夢二が画家としてだけでなく、文章にも長けていること。そして、その表現や捉え方がとても大きいことに感心せずにはいられない。そして、今の時代にも通じる大事な提言をしていることも見逃せない。これが限定200部とは言え、戦後間もない時期に発行されているのは凄い事だと思う。
この貴重な本が、つい最近復刻されている。これはとても素晴らしい事だ。夢二ファンの方はもちろん、そうでない方にも読んでほしい一冊だ。もちろん、僕は買います。