
1965年に出版された「マンガ家入門」と、翌年に出版された「続マンガ家入門」の2冊を再編集して発行されたこの本。内容は当時のままで時代背景を感じるが、小さいころ漫画家志望だった僕としては、とても興味深い一冊。
技術的なこと、道具、アイデア、キャラクター設定、ストーリーづくり、マンガの将来のこと…などなど。当時の読者とのQ&Aコーナーもあり、想像以上に事細かにマンガのことが書かれている。ここまで種明かししてしまって、いいの?と思うくらいに。これには、石ノ森章太郎がマンガの未来を大事にしているということと、全てさらけ出しても大丈夫という自信の両方が感じられる。やはり、石ノ森章太郎は色々な意味で大きいのだ。