
恐竜の世界は、とにかく新しい発見が多い。本として出版された情報も、場合によってはすぐに古くなったりする。ましてや自分達が少年時代に覚えた恐竜の知識の多くは、今の常識と大きく異なる。
この本は昨年出版されたばかりで、恐竜の本の中では比較的新しい。現時点での最新の情報とは言えないが、それでも恐竜に対する認識が変わる書籍だと思う。
僕自身、少年時代は恐竜に大いに夢中になったが、大人になってしばらくはブランクがあり、その間に恐竜の研究は大きく進んだ。それによって新たに分かったこともたくさんあるが、それでも想像に頼らざるを得ない部分もまだまだ多い。そこにロマンがあるとも言える。いい大人がロマンを追いかけるのに、恐竜は最適な対象の一つなのだ。