2019年12月12日

熊谷守一 いのちを見つめて

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 今日は朝から久留米市美術館。待ちに待った、熊谷守一の展示である。
 有名な簡潔な色彩とはっきりした輪郭線による「モリカズ様式」と呼ばれるスタイルが確立されたのは70代になってから。それ以前の作品や日本画、素描など150点に及ぶ展示は、とても見応えがあるものだった。
 原画を見て改めてそのすごさを思い知らされたのが、モリカズ様式で描かれた作品たちだ。どんどん形は簡略化され、無駄なものは削ぎ落とされているのに、むしろ、より生命感にあふれている。特に虫や動物たちは、まるで動いているかのように見える。計算された構図や色、無駄を削ぎ落とした形、そしてとてつもない洞察力。これらがもたらすものだろうが、それにしても不思議である。
 超一級のグラフィックデザインにも通じる洗練された構成でありながら、とても有機的で生命力に溢れ、動かんばかりに生き生きとしている。ある意味、これは究極の絵画の形なのかもしれない。
posted by 坂本竜男 at 12:54| Comment(0) | TrackBack(0) | アート
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