2020年01月10日

フルサイズ離れ?

 ちょうど一年前、メインのカメラを6Dから6D mark IIにし、フルサイズでの撮影を強化しようとしていたのに、ルミックスGX8とパナライカ12-60mm F2.8-4のコンビを導入してからは、6D mark IIの出番は一気に減ってしまった。
 でも、これは僕の仕事の内容と必要とされる画像サイズ、そしてマイクロフォーサーズの特性を考えると、とても自然な流れなのだ。

 フルサイズ高画素機の方が画質が良いというのは間違いではない。しかし、それはカメラ単体だけでなく、レンズも含めてトータルで考えなければならない。高画素になればなるほど、レンズの性能もより高いものが求められる。その結果、レンズはどうしても大きく重く高価になってしまう。フルサイズミラーレスがもてはやされているが、ボディに対して大きなレンズが多いのはそのためだ。
 一方、センサーサイズが小さめのマイクロフォーサーズは、ボディだけでなくレンズも小さく作ることができる。オリンパスPROレンズのように性能を追求して物量投入しても、同等のフルサイズ用レンズと比べると半分ほどの大きさに過ぎない。システムのトータルでは大幅なコンパクト化と軽量化が可能だ。
 しかも、2,000万画素というサイズ内ではあるが、マイクロフォーサーズのレンズは高性能なものが多い。オリンパスPROとパナライカはその代表格。部分的にはキヤノンLレンズを凌ぐと感じている。そして、比較的安価レンズにも高画質なものが多いのがマイクロフォーサーズの特徴だ。APS-Cでオマケ程度についてくるキットレンズと同等以上の安さなのに、写りはかなり良いのである。このことを体感した時は流石に驚きを隠せなかった。
 おかげでフルサイズの高性能レンズに全く関心が向かなくなってしまった。それらの写りが良いのはわかっているが、とにかく大きく重く高価だ。大三元レンズをキヤノンの最新型で揃えると定価で90万もするし、とにかく大きく重い。価格は半値になるが、サードパーティ製でもその大きさと重さは変わらない。
 正直、6,000万画素とか必要ないのである。4,000万画素でも大きすぎる。僕の場合は350dpi原寸でA3をカバーできれば十分なので、6D mark II(2,620万画素)で事足りるのだ。もっと言えば、印刷において最大20%程度の引き伸ばしは画質に大きな影響を与えないので、2,000万画素あれば十分なのである。
 そうなってくると、2,000万画素を基準に高画質なシステムを考えたとき、マイクロフォーサーズの方がはるかに軽量コンパクトにできるだけでなく、はるかに効率がいいということになる。しかも撮影のレスポンスは大きく上がる。機動性も大幅に上がる。三脚も大型のものが必要なくなる。

 正直、仕事での効率を考えると、僕の場合はマイクロフォーサーズの方が優秀なのだ。これは僕がグラフィックデザイナーであるからかもしれないが、プロのカメラマンの方でもマイクロフォーサーズを使われている方が意外に多いことを考えると、正しい結論ではないかと思っている。
 では、フルサイズからマイクロフォーサーズに完全に移行してしまうのか?
 これはまだ結論が出ていない。フルサイズでなければ撮れない写真は確実に存在するからだ。とりあえず大三元レンズとアオリレンズだけは残しておくと思う。ただ、今年一年であまりにも出番が少なかったら、さすがに完全移行を考えるかもしれない。
posted by 坂本竜男 at 12:47| Comment(0) | TrackBack(0) | カメラ・レンズ
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