
AT-LP7がやってきて、レコードを聴くのが楽しい。まだエージングが進んでいる最中だから、聴き進めるにつれてどんどん音が良くなっていく。当然ながらAT-PL300のクォリティはしっかりと超えているが、価格差10倍もの差があるかと言われると、それは微妙である。まぁ、オーディオとはそんなものだ。ある程度の品質までいくと、10%とか5%とかのクォリティアップにかなりのコストがかかるものだ。そういう意味ではAT-PL300は、やはりすごかったということになるわけだ。
現時点でAT-LP7について気がつくのは、とても静かだということである。一瞬、おとなしすぎるくらいに感じるほどだ。つまり、S/Nが良いのである。ノイズも歪みもとても少ない。これは高級機並みかもしれない。
情報量はAT-PL300よりは当然多いが、高級機ほどではない。以前使っていたロクサン ザクシーズ20(カートリッジはベンツマイクロ グライダー)と比べると音数は少なく感じる。これは価格が違うから仕方がないだろう。それでも、まだエージンゴの初期で音は良くなり続けているし、カートリッジのスタイラスを上位モデルに変えれば確実に情報量は増えるだろうから、まだまだ伸びしろはある。付属カートリッジと内蔵フォノイコでここまで聴ければ上等だろう。
今のところ、AT-LP7に不満はない。使い勝手の良さと安定感の高さ、S/Nの良さは特筆すべきものがある。音質も必要にして十分なレベルだが、まだまだ良くなる余地が感じられる。これから使い続けるのが楽しみだ。