2020年08月18日

AT-LP7に合うモノラルカートリッジは?

 我が家で枚数は少ないながらも存在感を示しているモノラルレコード。そして、欲しいレコードの中にもモノラルがいくつもある。やはりモノラルカートリッジは欲しいところだ。そもそも、カートリッジを自由に変えやすいことも考慮して、ユニバーサルアームにしたのだ。そのメリットを生かさない手はない。
 では、AT-LP7に合うモノラルカートリッジは何だろうか?オーディオテクニカのプレーヤーを10年近く使ってきて、メーカーとしての音作りや方向性はとても真っ当で信頼できるものだと感じている。当然、オーディオテクニカの製品が最有力候補になるだろう。ほかにも、低価格ながら評判の良いグラド、オーディオテクニカと同様、日本製のスタンダードと言えるデノン、ヨーロッパの雄 オルトフォンなど、意外に候補は多い。もっと高額な製品を含めるともっと多くなるが、ターンテーブルの数倍もするカートリッジはさすがに違うだろう。
 この中で、 重量・針圧が重いものはAT-LP7には合わない(使えない)。すると、デノンと2M MONOを除くオルトフォンは候補から外れる。2M MONOは専用シェルを使うとオーバーハングが2mm変わるため、他のシェルを使うことになる。グラドは面白い存在だが、ターンテーブルのモーターの影響を受けやすい(ハムが出やすい)。AT-LP7で大丈夫かはわからない。今は避けておいた方が無難だろう。結局、はじめは同じオーディオテクニカから選ぶのが良さそうである。
 オーディオテクニカには6種類のモノラルカートリッジが存在する。そのうち半分はSP用だ。つまり候補はそれ以外のVM610MONO、AT-MONO3/LP、AT33MONOの3つということになる。では、その3つのカートリッジは、どう違うのだろうか。
 VM610MONOは、AT-LP7の標準カートリッジVM520EBと同じVMシリーズのモノラル版だ。価格も手頃だし、高出力で使いやすい。カートリッジを切り替えるときにアームの高さ調整の必要もない。最もAT-LP7で使いやすいモノラルカートリッジと言えるだろう。
 AT-MONO3/LPは高出力MC。アームの高さ調整・水平の見直しは必要だが、実売価格はVM610MONOと同等かやや安く、初めてのモノラルには良さそうなモデルだ。
 AT33MONOはAT-MONO3/LPと同じくMCだが、価格は一気に倍以上になる。しかし、AT-MONO3/LPとの差は少ないというレビューもあり、価格を考えると手を出しにくい。
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 今の所、最有力はVM610MONOだ。価格も比較的手頃なのが良い。シェルはとりあえずAT-LP7のデフォルトであるAT-HS10でいいだろう。ただ、ネット上に参考になるレビューがほとんど見当たらないのが気になる。VMシリーズもリリースされてしばらく経つのにねぇ…。
posted by 坂本竜男 at 14:51| Comment(4) | TrackBack(0) | オーディオ
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