そんな中、中途半端な存在になっているのがオールドレンズだ。キヤノン時代は練習にもなるし、レンズの個性をしっかり味わえることもあって、かなり稼働率は高かった。
だが、マイクロフォーサーズでは焦点距離が倍になるために、使いにくいレンズが増えてしまった。それにレンズの中央部分しか使わないから画質そのものは悪くないが、オールドレンズならではの個性は一気に薄れて中途半端になってしまった。当然、稼働率は大きく下がってしまったのである。
そこで、所有しているオールドレンズを今後どうするか検証する意味も含めて、改めて使ってみることにした。

まず持ち出したのがキヤノン New FD200mm F4マクロ。マイクロフォーサーズでは400mm2倍マクロになる。そこで、手振れ補正が強力なE-M1 mark IIと組み合わせて持ち出してみた。

写真は全て無謀にも手持ち撮影、しかもトリミングなし(リサイズのみ)である。E-M1 mark IIの手ぶれ補正の凄さに改めて驚く。絞り開放ではかなりソフトになるので、F8〜F11くらいが使いやすい。このくらい絞ると解像度もしっかりと高い。色乗りも良く、この辺りの描写は僕好みだ。


正直、収差は出るし歪みもある。フリンジは出やすい。ハマルと面白い表現ができるレンズではあるが、日常では使いにくさがあるのは否めない。
とは言え、400mm 2倍マクロというスペックは面白くはある。最大撮影倍率の高さは、より圧縮効果を出しやすくなるので、このレンズならではの表現ができるのも確か。じゃじゃ馬的な部分もあるが、それなりに面白くもある。もう少し、使い込んでみたほうが良いかなぁ。