
オールドレンズを残すべきかどうかの検証 第二弾はPORST 35mm F2.8。ドイツのメーカーだが、実は富岡光学製と言われているレンズだ。これをG9 PROにつけて改めて試してみた。


絞り開放だが、35mm F2.8というスペックの割には意外にボケるし、ボケもなめらかだ。色乗りも良いし、オールドレンズにしては解像度も高い。絞り開放でも十分使える。富岡光学らしい抜けの良さがある。

周辺減光は多め。この辺りはオールドレンズらしい。

逆光には弱い。フレアが出やすい。これを表現の一つとして取り入れれば良いが、そんな感じでもなさそう。
さすが富岡光学製だけあって、抜けの良さと解像度の高さ、ボケのなめらかさには魅力がある。しかし、逆光の弱さと撮影最短距離の長さは使いにくさに繋がる。正直、それらのデメリットを踏まえても使いたいレンズかと言われればちょっと微妙。これがフルサイズなら、もう少しオールドレンズとしての特徴が出るのだろうが。
同じ35mm単焦点でも、七工匠35mm F1.2の方が解像度こそ低いもののレンズの個性が明確に出て独自の表現ができるし、コンパクトで寄れるので使いやすい。良いレンズではあるが、僕の場合、残してもどこまで出番があるかは微妙だなぁ。