2021年01月14日
便利ズームはあなどれない
広角から望遠までをカバーする、いわゆる便利ズームというレンズが存在する。キヤノン時代は、この手のレンズは一切見て見ぬ振りをしてきた。確かにカバーする焦点距離は広くてレンズ交換の必要もなく便利だが、やはり画質が使えないレベルのものばかりだったと記憶している。「便利ズームは使えない」と刷り込まれていたのだ。
しかし、マイクロフォーサーズに移行して考えが変わった。オリンパスのPROレンズ12-100mm F4 PROなんて、かつてなかった高性能・高画質のレンズが存在するばかりか、14-140mm(もしくは150mm)の10倍ズームですら「使える」画質を持っているのだ。(そういえばパナライカ12-60mm F2.8-4.0も便利ズームに近い存在だが、画質も性能も素晴らしい。)
で、本来であればいよいよオリンパス12-100mm F4 PROを導入か…となるべきところだが、今回はサイズも価格も手頃な10倍ズームの話である。
現在、マイクロフォーサーズの10倍ズームは、ルミックス、オリンパス、タムロンの3モデルが存在する。いずれも似たようなスペックで似たような画質のようだ。だが、作例やレビューを読む限りではタムロンは候補から外して良さそう。ルミックスかオリンパスの二択、価格を考えるとオリンパスで決まり、となる。
だが、ルミックス14-140mmのI型を入れると状況は変わる。一番最安値になるし、スペックも似たり寄ったりになるのだ。
ルミックス14-140mm I型の特徴は、鏡胴が太くて短め。ワイド側は30cmまで寄れる。手ぶれ補正付き。価格は最安。
オリンパス14-150mmの特徴は、鏡胴はやや細くて長め。全域で寄れるのは50cm。手ぶれ補正なし。防塵防滴。
画質に大きな差はなさそうなので使うボディで選べば良いのだが、G9 PROとE-M1 mark IIの二つがあるため悩ましい。GM1で使うのなら、手振れ補正がついているルミックス一択だが、E-M1 mark IIならオリンパスだろう。G9 PROなら強いて選ぶならルミックスだが、正直どちらでもいい感じ。つまり、今はどちらかに決めきれないでいる状態だ。
本来ならお金をかけなくても良い便利ズーム。しかし、マイクロフォーサーズの場合は便利さに加えて、ある程度使える画質を持っているから悩んでしまう。安くて便利で使えるのだから、良いことではあるのだが‥…。
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