ここ最近は富士フイルムのカメラについて、導入を前提に調べている。ネットでは個人的に信頼している方たちのレビューを中心に情報をあさり、店頭でも実機に触れてネットから得た情報とすり合わせている。すると、富士フイルムの良さと欠点がより明確になり、同時にマイクロフォーサーズの良さも改めてはっきりした。今回は、ここで一度それらについて整理をしたい。
富士フイルムの良さはやはり画質である。階調豊かで色再現の幅が広い。そして、フィルムシミュレーションは他のメーカーにはない大きな強みだ。JPG出力のクォリティの高さにもつながっている。また、APS-Cとしては暗所にも強いのも魅力だ。
ソニーやニコンがフルサイズとAPS-Cでマウントを共有していることもあって、APS-C専用の良いレンズが少ないのに対し、富士フイルムはAPS-C専用設計。ボディも比較的コンパクトなのに加え、レンズも小型で写りの良いものが多い。しかも今は中国メーカーを中心に、ユニークなXマウントレンズが多数リリースされている。レンズの選択肢が多いのもうれしい。
デザインもレトロな感じではあるが、所有欲を満たしてくれる富士フイルムらしいもの。この見た目の良さも重要なポイントだ。しかも、これが適度にコンパクトだから持ち出しやすのも良い。
一方、イマイチなところもある。タッチパネルの操作系はレスポンスが良くなく、古いルミックスより劣る印象。AFも悪くはないが、ルミックスとオリンパスに比べるとフラッグシップのXT-4でも劣る感じだ。ましてや、それ以下のモデルと比べると大きく差を感じてしまう。
レンズそのものの画質は良いが、AFが遅いものが多い。また、寄れるレンズが少ないのもマイナス。僕の使い方だと、結構これはイタイ。この点についてはマイクロフォーサーズの圧勝だ。
レスポンスの良さを求められる取材系の撮影では、これらの欠点が足を引っ張る可能性がある。
これらを踏まえて考えると、じっくり構えての撮影には良いが、動体や取材系には少し厳しいのかもしれない。この点についてはマイクロフォーサーズの方が優れているように思う。ちなみに、じっくり撮れる撮影の一つであるブツ撮りは問題はないものの、被写界深度の深さの点でマイクロフォーサーズの方がやや有利だろう。
だが、作品作りとしての撮影にはとても魅力的だし、ポートレート撮影も間違いなく良いだろう。これらの撮影なら操作性の悪さ(あくまでもマイクロフォーサーズと比べて)が気にならないはずだ。
そうなってくると、フラッグシップであるX-T4を無理に導入する必要もないし、F2.8の大三元ズームを揃える必要もとくにない。ボディはX-T4と同じセンサーを積むX-T30か、もうすぐ登場すると言われいるX-E4で十分。レンズも23mm、35mm、56mmの単焦点をまずは揃え、必要に応じて10-24mm F4や16-80mm F4といったズームを足せば良いのかなと思う。
あとはX-T30なのかX-E4なのか、だ。X-E4がX-T4と同じセンサーを積むのは確実だ。そして、固定式の液晶モニターがチルト式になると思われる。手ぶれ補正は付いてるに越したことはないが、これは絶対条件ではない。問題はAFやタッチパネルの操作感だ。これらが改善されていたらX-E4だろう。ただ、X-E4の登場によりX-T30の価格が大幅に下がることがあれば、X-T30も素晴らしく良い選択肢になる。今より価格が下がれば、コスパは最高だろう。
結局、なんにしてもX-E4待ちとなってしまうのだった。
2021年01月26日
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