次のモニター選びを難しくしている理由の一つが色域だ。具体的には、Adobe RGBへの対応をどこまで重要視するか、である。
グラフィックデザインや写真を仕事にしているなら、Adobe RGB 100%は当然と思うかもしれない。しかし、現状ではAdobe RGBを100%カバーするモニターで作業をしているデザイナーやカメラマンはそこまで多くないと思う。なぜならAdobe RGBを100%カバーするモニターは高価だし、そもそもiMacで事足りるケースが多いのだ。ちなみに近年のiMacであればAppleが策定した色空間 DCI-P3(sRGBより約25%広い色域を表示できる)をカバーしている。
では、今の作業環境がどうだろうか?そこで、僕が今使っているApple Thunderbolt Displayの色域について調べてみた。するとsRGBは100%カバーしているものの、今の水準と比べると決して広くないのである。sRGBよりちょっと広い程度で、Adobe RGBよりはだいぶ狭いのだ。
しかし、それでも決して色の再現性は悪くない(ように感じる)。ということは、sRGBのカバーは当然としてDCI-P3のカバー率が高ければ、今よりも優れた色再現が可能になるはずだ。Adobe RGBのカバー率には、そこまで固執しないで良いのではという気がしてきた。もちろん、カバー率が高いに越したことはないが、あとは予算との兼ね合いだ。
ということで、モニターの条件として色域に関してはsRGBは100%、DCI-P3は95%以上とすることにした。これで、だいぶ選びやすくなったはずだが……(つづく)
2021年01月31日
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