
ルミックスからこんなカメラがリリースされていたなんて知らなかった。そのカメラはDMC-CM10。見た目は大きなレンズが搭載されたスマホである。
Android 5.0 Lollipop搭載で、通話こそできないが、撮影したデータをレタッチしたり、SNSへアップしたりすることができる。レンズと反対面は4.7型高精細約622万ドットフルHDタッチパネルモニター搭載。今時のスマホと比べると際立ったスペックではないが、デジカメの液晶パネルと考えるとかなり大型で高画質だ。
センサーは1インチで高級コンデジ並。レンズは28mm相当のF2.8ライカ単焦点。画質もこのサイズ(とくに薄さ!)を考えると申し分ない。スマホと同じように使えながら、その画質はワンランク上の品質。しかもプロダクトとしてのデザインと仕上げも素晴らしい。これは欲しくなる製品だ。
残念ながらCM10は製造中止になっており、中古でしか手に入らない。中古のタマも少ないので、売れていないのか、オーナーが手放さないのか。おそらく両方だろう。
GM1もそうだが、パナソニックはときどきこんな尖った魅力ある製品をリリースする。いずれも性能が良いのはもちろん、質感やデザイン性が高く、所有欲を満たしてくれる。だが、製品の寿命は決して長くない。これはルミックスのブランド力のせいなのだろうか?それとも販売方法が悪いのか。プロモーションが悪いのか。いすれにしても、もったいない話である。