そろそろ、アナログプレーヤーに手を入れたい。そんな気持ちが急激に膨らんでいる。まずはターンテーブルマットからと思っているが、カートリッジの交換やフォノイコライザーの導入も視野に入れている。その中で、カートリッジの交換はできれば早めに実行したい。というのも、使いたいカートリッジがあるからだ。
そのカートリッジはデノン DL-103。オーディオでアナログを導入している人ならほとんどの人が知っている、日本のカートリッジのスタンダードと言って良い製品だ。
僕が最初にアナログプレーヤーを買った時、すでにカートリッジの価格は高騰し始めており、その中で比較的価格が安くもっと古くから存在する-103は、ちょと時代遅れの製品だと勝手に思い込んでいた。当時の僕は軽量・軽針圧のハイコンプライアンスのカートリッジが最良と信じ、その道を突き進んでいた。
高解像度で情報量が多いハイコンプライアンスのカートリッジは、その反面繊細で神経質でもあった。そして何より高価な製品が多かった。ちなみに当時も十分に高価だったが、今はさらに価格は高騰している。
カートリッジは所詮消耗品。高価なカートリッジを常用するのはどうかという思いも大きくなっていった。そして、頻繁なモデルチェンジも問題だった。気に入った製品があっても、モデルチェンジで音が変われば、他の製品を検討する必要がある。長く使い続けづらいのだ。
そこで存在感を増してきたのがDL-103だった。半世紀にわたり作り続けられているロングラン製品であり、今でこそ価格も上がっているが、それでも他の同等の性能を持つ製品よりも安価だ。それに、もともと業務用なので耐久性も音楽への対応の広さも折り紙付きだ。
DL-103は海外ではずっと高い評価を受け続けている。また、日本でも一定の評価を受けているだけでなく、再評価する向きもある。個人的には、将来導入予定のフォノイコの最有力候補である合研ラボが、製品開発のカートリッジにDL-103を用いていることも大きい。
DL-103の音質の傾向は、長く音楽を楽しむのにはベストの選択とも感じる。あとはAT-LP7との相性がどうかだ。悪くはないと思うが、はたしてどうだろうか?
2021年05月04日
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