タムキューは、キヤノン時代にさらに一つ前のモデル72Eを使っていた。さらに古いモデルだがその画質はかなりのもので、ピント面の解像度は高くボケは極めてなめらか。やわらかな表現が見事だった。
この172Eも光学系は基本的には同じらしい。もっといえば、この次に出る272Eもコーティングが違うだけで、172Eと光学は同じだそうだ。
ただ、キヤノン時代はフルサイズで使っていたのが、今回はマイクロフォーサーズである。その違いはどうだろうか。







一枚撮ってタムキューの良さを改めて認識した。キヤノン時代に使っていた時以上に良い。これはレンズ中央のおいしい部分しか使ってないことも大きいのだろう。72Eの印象と基本的には同じだが、さらにワンランク上の表現に感じる。ピント面の解像度は十分。絞ればさらに解像度は増す。だが、カリカリになりすぎないでやわらかさを残しているのが良い。ボケ味はとてもなめらかでやわらか。しかも抜けが良い。20年以上前のレンズとは思えない。さすがタムロンだ。
中望遠で使いやすい焦点距離のタムキューも、マイクロフォーサーズでは180mmの望遠マクロ。そのぶん、ピント合わせはシビアだ。そういう部分での使いにくさはある。しかし、G9 PROの手振れ補正がかなり助けてくれるので、慣れれば意外に手持ちでいけてしまう。180mm相当の焦点距離は少し使いにくいかなと思っていたが、思っていたよりも稼働率が上がりそうだ。