ただ、ジッツオGT2532は持ち運ぶのにはさすがに大きい。重さはそこまで苦にならないが、3段なので縮長が長いのである。それならジッツオのトラベル三脚しかないかと思ったが、価格は高いし高さもちょっと足りない。そこで他の製品も検討することにした。
品質ではジッツオ以外だとRRSが良いが、これも効果だ。コスパの良さでは中華製が光る。そのなかでも、いま勢いがあるのはレオフォトだ。
レオフォトは大型の雲台も使っていたし、小型三脚は性能も良くて重宝している。価格は激安とまではいかないが十分に手頃で品質は高い印象だ。そこで、レオフォトに絞って色々と調べてみることにした。
レオフォトでコスパが高く人気なのはレンジャーシリーズ。センターポールを廃したシリーズだ。RRSのコピーっぽくはあるが、評判はとても良くてプロでも使っている人を見かけるほど。確かにセンターポールはブレの原因にもなるので、僕も極力使わないようにしている。それに最初からセンターポールがない設計なので、脚の径の大きさの割にコンパクトに収まるのも魅力だ。
ただ、このレンジャーシリーズは高さが足りないものが多かった。雲台を除くと120cm程度のものが多く、所有しているマセスよりもさらに低い。これではあまりに低い。実はマセスを購入する際にレオフォトも検討していて、高さが足りないために除外していたのだ。
しかし、今はそのときよりも製品数が増えている。しかも、パイプ径の大きさの割に軽量のモデルが多いので、ジッツオGT2532に近い安定感を、もっと持ち運びやすい大きさで得ることができるかもしれない。そこで、公式サイトを隅々まで見ていると、気になるモデルを発見。

それは、LS-285C。一番太いパイプ径は28mmなので、ジッツオ2型とほぼ同等。しかし、5段なので一番細いパイプは16mm。これはジッツオ1型と同等だ。伸長は1,436mm。これはジッツオGT2532(1,380mm)よりも高い。それでいて重量は1,240gと軽量。これは良さそう。
組み合わせる雲台は、セットでも販売されているLH-36でも良いが、レオフォトのこのシリーズはちょっと重い。同じボール径36mmの他のメーカーの雲台でも良いかもしれない。
ちなみに同じパイプ径28mmで4段のLS-284Cは伸長が1,190mmと低く、LS-284CLinは伸長1,495mmと高さは申し分ないものの、収納高が535mmと大きめ(LS-285Cは456mm)。安定性ではLS-284CLinの方が有利だが、LS-285Cの方が持ち運びやすい。重量は20gしか違わないし価格も3,000円くらいの差しかないで、ここは悩ましいところだ。どちらにしても、次のトラベル三脚はレオフォトになりそうだ(本当はトラベル三脚というわけではないのだが)。