僕自身、七工匠やパーギア、中一光学、銘匠光学のレンズを使っており、いずれも価格を大きく超えた写りと個性に満足している。
だが、これらのレンズはマイクロフォーサーズ専用もあるが、多くはもともとAPS-C用レンズである。つまり、レンズの個性をしっかり味わうならAPS-Cがベストということになる。
今までAPS-Cカメラは何度となく検討してきたが、僕にとってはマイクロフォーサーズの方が良いという結論に至っていた。だが、これら中華製MFレンズを基本とした場合にはどうだろうか?
AFの速さや精度は気にしなくて良くなるし、タッチパネルもあるにこしたことはないが、絶対ではなくなる。APS-Cにはマイクロフォーサーズ以上に軽量モデルがあるから、軽量高画質のMF専用カメラができるのではないかと思ったのだ。
では、どんなカメラがよいか?すぐ候補として思い浮かぶのはα6000シリーズだ。センサーの性能・画質、コンパクトさも申し分ないが、シャッタスピードの上限が1/4,000秒。F1.4以下の明るいレンズが多いのに、これではNDフィルター必須。これはいただけない。同じ理由でキヤノンEF-Mマウント、ニコンZマウントも候補から外れる。
となると、やはり最有力は富士フイルムだ。X-T30がスペックの割に小型軽量だし値段も安い。X-E4は新製品だからまだ少し高い。とはいえ、ぴったりなカメラのひとつではある。
で、僕が密かに良さそうだと思っているのが…

X-E3。センサーや画像処理エンジンは一世代前とはいえ、その画質は未だ現役と評判も良い。それに、軽量レンズ中心ならX-E4よりも使いやすいかも(ノーマルの場合)。値段もこなれているし、ルミックスGX7シリーズより軽い。X-E3の中古に、銘匠光学の17mm、35mm、50mmの3本セットを買っても10万円でお釣りがくる。これはいい!
だが、なまじカメラの画質が良いから絶対に欲が出そう。おそらくレンズはその3本だけでは済まないし、ボディもより高性能な上位モデルが欲しくなってしまうだろう。
それならAPS-Cはあきらめて、GX7 mark IIIかGX8を買った方がまだ無駄はない。
とはいえ、APS-Cにはラオワ9mm F2.8 Zero-Dのような尖った魅力的なレンズもあるから、後ろ髪は引かれてしまう。まぁ、もうしばらく楽しく悩むとするか。