
PCはちょっと前のMacBook Air。ソースはSpotify。つまり配信である。

USB-DACはS.M.S.L M300。個人的にも気になっている中国のメーカー、S.M.S.LのDACである。今はmk IIが出ている。価格は3万円を切る。
最初の音が出た瞬間、驚いた。配信のクォリティが高いのか、この安価なUSB-DACが優秀なのか。おそらく、その両方なのだろう。僕が普段聴いているCDの音とは別次元だ。PCオーディオの方が理屈で言っても音が良いことは知っていたし、よそでは何度も聴いている。だが、自分のシステムで聴くとその優秀さと違いは具体的によくわかる。情報量も音楽のダイナミズムもまるで別物だ。リアルタイムで読み込むCDの限界をまざまざと見せつけられた(聴かされた)感じだ。
もちろん、CDもDACを奢り、クロックジェネレーターを入れ、電源を対策すればもっともっと良くなる。しかし、その分コストは大幅にアップする。PCオーディオの良さは、音質の高さと導入コストの安さが高いレベルで両立していることだろう。そして、配信をメインソースとするなら、CDが場所を占拠することもなくなる。今のオーディオ事情を改めて、しかも強烈に突きつけられてしまったのだ。
もちろん、せっせと集めたCDにはそれなりに思い入れもある。中には配信では聴けないものもあるだろう。仕事で関わっている部分があるということもある。だから完全にCDを無くすことは僕の中では考えにくい。
しかし、確実に配信で聴けるタイトルは思い切り売却するなりして、ソフトのスリム化を図るのは悪いことではない。引っ越しを間近に控えているいま、今日の体験は大きなヒントになったように思う。