
発表されたばかりのキヤノン R7は、僕が再びキヤノンに戻るきっかけになりうるカメラになるかもしれないと思った。90Dよりコンパクトでありながら、抜群のAF性能を備えており、これが20万円を切る価格だったからだ。
だが、EVFが見劣りすること、シャッタースピードの上限が1/16,000秒とフジフイルムより見劣りするところが気になっていた。そして、一番の問題点はレンズにあった。
ミラーレスのAPS-CであるRF-Sマウントのレンズが、下位モデルのR10向けのものばかり。R7に見合うものではない。将来リリースが予想されているレンズの中には見合うものもいくつかあるが、正直なところ十分とは言えない。フルサイズに力を入れているキヤノンが、どこまでRF-Sマウントのレンズに力を入れるかは微妙なところだ。ソニーと同程度であれば、せっかくのボディも本領を発揮することはできない。このままならフジフイルムの方がずっと良いし、マイクロフォーサーズの方が強みがある。
では、フジフイルムのXT-4あたりを導入するかというと、現時点ではそれも考えにくい。マイクロフォーサーズのデメリットを完全に打ち消すまでには至らないように思うのだ。それなら、素直にフルサイズを買った方が効果が高い。今の僕にとっては、APS-Cは中途半端になりかねないのかな。