2022年10月10日

dp0 quattroが気づかせてくれること

 キヤノンのフルサイズからマイクロフォーサーズに完全移行して、撮影は大いにラクになった。これもシステムが軽量コンパクトにできること、よって機動力が上がるだけでなく体への負担も小さくなったこと、強力な手ぶれ補正を備えているので手ブレ写真が激減したことが大きい。
 しかし、それに甘えてしまって、写真撮影の基本が疎かになっている部分があるようにも感じている。

22.10.101.jpg

 それを感じさせてくれたのはdp0 quattroの存在である。このカメラはISO100が基本。なのに暗所に弱い。おかげで、ちゃんと手ブレしないようにカメラを脇を締めてしっかり構えることが求められるし、手持ちが厳しい時は三脚は必須だ。しかも、超広角で歪みの小さなレンズゆえに、フレーミングをきちんとしないとつまらない写真になってしまう。写真撮影の基本を問われるようなカメラなのだ。
 これは気軽に撮りたいという人には不便なだけかもしれない。しかし、もともとフィルムカメラはそんなものだ。逆にdp quattroシリーズで写真を始めるというのは、基本がしっかり身について良いかもしれないとさえ思う。実際はそんな人はほとんどいないだろうけど。でも、フィルムカメラでもないのに、写真撮影の基本を考えさせられるカメラなんて、すごくいいじゃないか。今のカメラは軒並み便利で高画質・高性能になったけど、それだけが全てではないと思うのだ。
posted by 坂本竜男 at 13:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 撮影機材
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