そこで、中華メーカーの中では品質の高さでここ数年、プロアマ問わずユーザーが増えているLeofotoとスペックを比較してみた。比較するLeofoto製品はLS-285Cである。

Leofoto LS-285C
・希望小売価格(税込) 55,000円
・実売価格(税込)40,000〜44,000円
・全伸長 1,751mm(センターポールあり)
・伸長 1,436mm
・最低高 71mm
・収納高 456mm
・段数 5
・耐荷重量 10kg
・重量 1,240g
・材質 10層カーボン
・パイプ径 28/25/22/19/16mm

Manbily WZ-285C
・希望小売価格(税込) 19,888円
・実売価格(税込)15,910円
・全伸長 1,495mm
・伸長 1,495mm
・最低高 95mm
・収納高 475mm
・段数 5
・耐荷重量 15kg
・重量 1,080g
・材質 8層カーボン
・パイプ径 28/25/22/19/16mm
Manbily WZ-285C の長さや重量などのスペックは、Amazonのスペックシートから付属するボール雲台B-20の数値を引いたものである。ちなみに価格は雲台込みだ。
比較してみると、センターポールなしであればManbilyの方が高い。ここは僕が最も気に入ったポイントの一つである。Leofotoもアイレベルは確保できる高さがあるが、センターポールなしでそれよりも高さを稼げるのは大きい。その分収納高は高くなるが、これは仕方がないだろう。
Manbilyの方が重量が軽いのも良い。だが、これはカーボン素材の違いも大きいと思われる。おそらく剛性はLeofotoの方が高いだろう。
耐荷重はメーカーごとに基準が違うので全く当てにならない。ただ、僕が使用している機材は最大でもレンズ込みで2kgを下回る。ここは心配はないはずだ。
Manbilyの方が良いと感じている点はもう一つある。それはデザイン。すごく良いデザインというわけではないが、ロゴも含めてシンプルにまとめている。他のマイナーなメーカーでは他のメーカーのコピーのようなものも多く見受けられるし、色使いやロゴがよくないものも多い。その点はシンプルで余計なことをしていないので好感が持てる。
そして最後に価格。これは実売では3倍近く違う。いくらLeofotoが値上がりしたからと言っても、この差は大きい。故にManbilyの実際の品質が気になるわけだが、これはレビューだけで判断するのは難しい。実物を手にして使ってみないとわからない。ただ、他の中華メーカーでも価格がかなり安いのに結構使える、というレビューがよく見られるので、そんなに悪くはないのかもしれない。ただ、個体差がある可能性は高いが。
価格だけが購入の理由の場合は大抵が失敗するが、今回は価格だけでなく選びたい理由がちゃんとある。そういうときは、買う意味があるはずだけど…。