とは言え、欲を言えばもう少し明るい方がより好ましい。今回の撮影でパナライカ12-60mmは画角的に撮れないものはほぼないが、あと一段明るければと思うのである。だが、残念ながらマイクロフォーサーズにはそんなレンズは存在しない。

しかし、APS-Cにはそんなレンズが存在するのである。それは、タムロン 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD (Model B070)。35mm判換算25.5-105mm相当でF2.8通しである。パナライカと比べるとテレ側もワイド側も少しだけ足りないが、それを補ってあまりある明るさがある。しかも上位フォーマットだ。
このレンズはソニーEマウントとフジXマウントが存在する。僕が使うなら断然フジだ。XT-5と組み合わせたら…と妄想してしまう。しかし、XT-5は一枚一枚じっくり撮りたいタイプのカメラ。本来なら単焦点と組み合わせたい。このレンズが一番しっくりくるのはおそらくX-H2、もしくはX-S10ではないかと思うのである。でも、フジで欲しいのはXT-5なのだ。このレンズにせめて絞りリングがついていれば…と思わずにはいられないのである。