2025年01月19日

グラグラが音が良い?

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 スピーカースタンドをK&M 26772に変えてから、その音の良さにとても満足している。しかし、何度もブログに書いているように、スピーカーを手で押さえると前後と上下に細かく揺れる。これはコの字型の形状だから仕方がないことではある。
 それに加え、底板部分の形状がV字型になり設置面積も小さくなったことで、少しヤワなレコードラック天板の影響を受けるようになった。スタンドの底板部分も手で押さえると少し揺れるのである。
 こんなことはハヤミのときにはなかった。ハヤミのスタンドの場合、スピーカーを押さえてもスタンドを押さえても僕ともしなかったのである。
 しかし、音はK&Mの方が圧倒的に良い。この理由は高さが高くなっただけではないはずだ。コの字形状であることにメリットがあるに違いない。
 そのメリットで、まず思いつくのがスピーカーまわりに空間ができることである。ハヤミのようなスタンドでもある程度広い空間はできるが、K&Mはスピーカーの下にもしっかりと空間ができる。スピーカーが宙に浮いている状態により近いのである。今までも、スピーカーが宙に浮いている状態に近いものの方が、空間表現に優れていることを何度も経験している。
 そしてもう一つは、微妙にグラつくのが良いのではないかということだ。このスタンドは作り自体は決してヤワではなくとてもしっかりしているが、触ると少し揺れる。揺れることでスピーカーの余計な振動を相殺しているのではないだろうか。試しに音量を上げて聴いている時に、スタンドまわりのレコードラックの天板を触ってみたが、振動が伝わっている感じはなかった。スタンド自体でスピーカーの振動を処理できている可能性が高いのだ。
 そういえば、AURALEXのアイソレーションパッドがウレタン(?)製で、載せたスピーカーを触るとグラグラするのに音質の評価が高い。これと似たような理屈なのかもしれない。
 ピュアオーディオの世界だったら揺れない方向で対策することが多いが、音楽制作の現場では真逆のアプローチも支持されている。ピュアオーディオでは、必要以上に難しい方向性と多大なコストで音質向上に取り組んでいるということなのかもしれない。
posted by 坂本竜男 at 11:10| Comment(0) | TrackBack(0) | オーディオ
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