
八千代座から歩いて数分のところにある金剛乗寺。山鹿で最も古いお寺であり、市の別文化財にも指定されている石門が有名である。この石門は訪れるたびに写真にも収めているが、その先を行ったことがなかった。今回、初めてその先へ足を踏み入れたのである。

石門をくぐった突き当たりには修行大師像。


そして、その右方向には楼門が!
廃墟に近いくらいボロボロではあるが、それでも凛とした佇まいが素晴らしい。1,200年の歴史を感じさせる姿だ。正直、ここまでボロボロになっている楼門を見るのは初めてだが、廃墟のような「もう終わってしまった」感は何故か全く感じられるず、凛とした佇まいが清らかで美しさすら感じる。これはちょっとした衝撃である。
本来であれば、修復されなければいけない時期に来ていると思われるが、現状は古びたままである。このままの状態になっていることに(流石にほったらかしではないと思われるが)もどかしさを感じつつも、ボロボロになりながらもしっかりと建っている様が不思議な美しさを醸し出しているのは間違い無く、このままを維持できればそれでいいのかもしれないと思う自分がいる。それが正しいのかはわからないのだけれど。