2010年09月21日

安部公房

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 僕は本が大好きなのだが、いわゆる読書家とは違う気がしている。それは「読む」部分より「見る」部分の方が比率としては大きい気がするからだ。だから、装丁が素晴らしければ内容がつまらなくても、僕にとってはものすごく価値があるし(幸い、装丁が良い本は内容も良いが)、図鑑や写真集も立派な読書だ。
 そんな僕が所有している本の中で、圧倒的に少ないのは小説。10冊ないのではないだろうか。なぜか優先順位の上位に小説がこないのだ。どんなベストセラーも知っているのはせいぜい作家くらいで、一切読んでいない。僕にとって小説なんて必要ないモノだと思い込んでるフシもある。
 しかし今、僕は一冊の小説を手にしている。安部公房の「砂の女」だ。「砂の女」に大きな意味はない。安部公房であることが重要なのだ。
 小説を避けるように生きてきた僕でも、安部公房の名前と「壁」くらいは知っている(逆にその程度しか知らないと言うコトでもあるが)。安部公房の作品を何でも良いから読もうと思ったのはある人の影響なのだが、そのタイミングがなぜ今なのかは自分でもよくわからない。丁度仕事も落ち着いているし、時間もあるからだとは思う。おそらく今が一番吸収出来るタイミングというコトなのだろう。
 実際に読み始めると、これが面白い。もっと小難しいと思っていたが、決してそんなコトはない。ありえないような設定の中にも妙なリアリティがあり、巧みな表現と相まってどんどん引き込まれてしまう。まだ読み始めたばかりだが、一気に読んでしまいそう。しばらくは本屋通いが続きそうだ。
posted by 坂本竜男 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 文学
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