ガルシア=マルケスがなかなか読み進まないので、安部公房の「箱男」を読み始めた。すると、これがとても面白い。相変わらずの現実からちょっと離れたような設定と、ちゃんとした定義。そしてそこにある妙なリアリティと無国籍感。やっぱり読み出すとグイグイと引き込まれてしまう。
内容の面白さもそうだが、価値があるのはこの巧みでわかりやすく、無駄のない文章に触れるということだろう。文章のうまさはピカイチだ。
僕は大人であれば、どんな職業でもある程度まともな文章を書けないといけないと思っている。安部公房との出会いはそう言う意味でも必然だったに違いない。
2010年10月05日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/41110289
この記事へのトラックバック
http://blog.sakura.ne.jp/tb/41110289
この記事へのトラックバック
