2013年07月27日

猫楠2

 猫楠はヒジョーに面白かった。事実に基づきながらも、水木しげるの解釈がしっかり入っていると思われるが、それゆえに他にはない面白い伝記モノになっている。
 猫楠を読んで感じるのは、熊楠の視野の広さやハチャメチャさ、可愛らしさ、先見性などいろいろあるが、一番は学者としての純粋さだと思う。その純粋さゆえに世間では卑猥だとか、猥褻だとか言われることも、はずかしげもなく堂々と語れるのだ。そして、その純粋さは我欲からの開放につながり、一般的には不可解と言われる能力を持つことにもつながっていく。
 少し難解とも感じかねない南方熊楠だが、この本は極めて分かりやすく面白い。熊楠を知るための入門書としても、価値のある一冊ではないだろうか。さすが水木しげるである。
posted by 坂本竜男 at 02:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 南方熊楠・民俗学
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