


モンセラットの締めくくりはサン・ジュアン。フニクラで今度は上に上っていく。
こちらも絶景がパノラマのように広がる。ここも手すりらしい手すりはとくになし。そんな高所恐怖症には酷な崖沿いの道を、ひたすら歩いていくのだ。








サン・ジョアンの絶景は、スケールが大きく、美しく、感動的だった。こんな断崖絶壁の道に手すりがないのは、この素晴らしい景観を損なうことにもなるし、ほかにも大きな意味があるのだろう。スペインの人たちは、このカタルーニャの聖地をとても大事にしているのだ。
聖なる地、モンセラットは、素晴らしい眺めと絶景はもちろん、ある種の心地よい緊張感と不思議なやすらぎがあった。ミロやガウディなどの芸術家たちが、ここでインスピレーションが湧いたといわれるが、なるほどそれはとても納得がいく。でも、本当は全ての人たちにモンセラットのような存在の場所がある気がする。