








もう、説明はいるまい。この曲線で構成された見事な造形は、人の目を惹き付けて離さない。邸宅としては、最も魅力溢れる建造物の一つだと言える。実は、個人的に実際に目の当たりにして、最も好きになったガウディ建築がカサ・バトリョなのだ。
建築の枠を遥かに超えたものであるのは間違いないが、ではそれが何かと聞かれると、答えに苦しむ。アートだと言えば、それは間違いではない。しかし、もっと深くて広く、根本的な(あるいは本質的な)ものなのだろうと思う。いま、それをうまく言い表す言葉が見つからないのが、とてももどかしくて仕方がない。