2024年06月28日

田仕事の風景

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 田植えはもちろん、この時期の田仕事の風景には、梅雨ならではの独特の美しさがある。
 この美しい光景を支えていているのは、間違いなく高齢の農家の方たちだ。この方たちが思っている以上に高齢なことに度々驚かされる。
 この問題をなんとかしないと、日本の美しい田舎は無くなってしまうのではないかという危機感を強く感じるが、だからといって自分が農業をやるわけではないから、結局は外野の人間が勝手なことを言っているにすぎない。それでも、なんとかならないものかとはいつも思うのだ。
posted by 坂本竜男 at 17:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 南方熊楠・民俗学

2021年07月21日

やんばるの生態系から思うこと

 いま、奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島が世界自然遺産登録がほぼ確実ということで、改めて話題になっている。いずれも自然豊かで固有種が多く、世界的にみても貴重な地域と言える。
 その中でもヤンバルクイナなどの生息で知られる沖縄北部のやんばる。狭く限られた地域に多彩な生物が生息しており、固有種もすごく多い。これらの生物が栄えている理由は、なんなのだろう?
 島で天敵がいないことが第一の理由に挙げられるが、それだけではないそうだ。多くの生物が雑食性で、生活するエリアが狭くても食料を調達できることも大きいらしい。よって、多くの地域では生態系はピラミッド型になるのが、やんばるでは直方体型になっているのだそうだ。ピラミッド型では一部の生物が生態系の頂点に君臨するが、直方体型では生態系の頂点に立つ生物がいないと言っても良いのだ。だからこそ、多彩な生物が狭いエリアで共存可能なのだ。
 このことを知った時、これを人間に当てはめることができないかと思った。一部の強力な国や企業が世界で強大な力を持つよりも、小さくとも個性のある国や企業がその力を発揮できる方が、多彩で豊かな世界になるのではないだろうか?一部に力が集中しているから、世界のバランスはおかしなことになっているのではにだろうか?そう思ったのである。
 昔は僕も世界は一つにまとまることが良いことだと思っていた。しかし、それは絶対に無理な話だ。人は文化も環境も価値観も大きく違う。それを一つにまとめてしまうよりも、それぞれが尊重し合い、共存できる方がずっと良い。小さくても生きていける世界の方がずっと幸せではないだろうか。それを、やんばるはしっかりと証明しているような気がしてしまうのである。
posted by 坂本竜男 at 09:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 南方熊楠・民俗学

2020年11月15日

ETV特集「サピエンスとパンデミック〜ユヴァル・ノア・ハラリ特別授業」

 昨日の深夜、Eテレで放映された「ETV特集「サピエンスとパンデミック〜ユヴァル・ノア・ハラリ特別授業」がとても印象的だった。
 番組の内容は、世界的ベストセラー「サピエンス全史」著者のユヴァル・ノア・ハラリ氏がコロナ禍のいま、日本で学ぶ若者のために特別授業を開講するというもの。
 新型コロナウイルスは良くも悪くも人間の本質的な部分をあらわにしている。ハラリ氏はその本質的な部分に触れながら、これからコロナをどう乗り越えていくかを説く。宗教や文化を超えて、全人類が協力して取り組むべき大きな課題だ。
 番組を見た後、彼の著書「サピエンス全史」を注文してしまった。そして「緊急提言 パンデミック」も読んでみたい。
 
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2019年10月12日

猫と熊楠

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 最近購入した「猫と熊楠」が面白い。大の猫好きだった南方熊楠を、猫という視点から掘り下げたこの本。熊楠の人柄まで見えてくるようで、水木しげるの傑作「猫楠」にも通じる面白さがある。何気に装丁(デザイン)が良いのもうれしい。
 しっかり熟読します。
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2018年07月30日

改めて遠野物語

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 ここ最近、改めて遠野物語がクローズアップされている気がする。僕も改めて、もう一度読み返してみるか。
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2018年07月20日

21世紀の民俗学

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 wired.jpに連載された民俗学者 畑中章宏氏のコラムをまとめた一冊。風習や伝説など古くからある概念が、今の時代にも形を変えて生き続けていることが、この本を読むとよくわかる。これは民俗学なのか?そう思う人もいるかもしれないが、僕は立派な民俗学ではないかと思うのだ。
 新しいようで(あるいは斬新なようで)、実は意外に古くからあるものが形を変えて今の時代に存在している。結局は時代は変わっても、根幹にあるものは大きくは変わっていないのかもしれない。
posted by 坂本竜男 at 15:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 南方熊楠・民俗学

2018年07月14日

民俗学に対する認識

 昨日、TVを見ていて、民俗学者 畑中章宏氏の話が面白く、民俗学に対する認識が変わった。
 それまで民俗学は伝説やしきたり、言い伝えなど、地方に昔から伝わるものを学ぶものだと思っていた。しかし、畑中氏曰く、決してそうではないらしい。むしろ、「流行」にこそ、現代の民俗学が取り組むべきテーマがあるらしい。それに僕はハッとさせられたのだ。僕の中には「民俗学=遠野物語=妖怪、伝説、言い伝え」のような図式がなんとなく出来上がっていたのだろう。
 では、民俗学とはなんなのか?現代の民俗学とは?それは氏の著書に中に答えがあるに違いない。さて、どの本から入ろうかな?
posted by 坂本竜男 at 21:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 南方熊楠・民俗学

2018年07月02日

南方熊楠 一切智の夢

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 しばらくは、デザインというアウトプット作業と、読書や美術館鑑賞などのインプット作業を細かく繰り返す。
 今日のインプット作業はこれ。南方熊楠自身が記した本は難しくてなかなか読み進まないので、熊楠研究で知られる松居竜五の本から。仕事の大きなヒントがありそうな予感。
posted by 坂本竜男 at 14:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 南方熊楠・民俗学

2017年07月25日

日本の田舎

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 打ち合わせで久しぶりに八女の黒木町へ行った。実は、行くまでの過程がちょっと楽しかった。まだまだ懐かしい日本の田舎の趣のある風景がたくさん残っていたからだ。
 地元の人たちは「何もないから」「田舎だから」と言われるけど、僕には豊かで美しいところに見える。確かに都市部に比べると不便な部分はあるかもしれない。しかし、それを補って余りある魅力があるように思う。そして、美しいな、と思う。
 時間ができたら、そんな日本の田舎の普通にある「美」を撮影して回りたい。そこには日本ならではの、独自の美しさがあるはずだ。
posted by 坂本竜男 at 20:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 南方熊楠・民俗学

2016年06月09日

忘れられた日本人

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 宮本常一の名著を読む。いや、これはとても面白い。とても素晴らしく、そしてとても貴重なものだ。日本中をくまなく歩き、細かく見届けてきた宮本常一だから書けるものだろう。まさに忘れられていた大事なものが、この一冊にぎっしりと詰まっている。一家に一冊あるべき名著。
posted by 坂本竜男 at 13:33| Comment(6) | TrackBack(0) | 南方熊楠・民俗学

2016年05月12日

知行合一の旅人

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 宮本常一を勉強すべく、最初に読み始めたのがこの本「知行合一の旅人」。宮本常一の有名な著書には「忘れられた日本人」があるし、取り上げているもので有名なものには、佐野眞一の「旅する巨人―宮本常一と渋沢敬三」がある(ともに書店に注文済み)。
 一方この本は「宮本常一を語る会」の代表である長岡秀世氏ご本人から頂いたもの。それだけに、読む気持ちも高まる。まだ読み始めたばかりだが、この本から学ぶことがたくさん出てきそうだ。
posted by 坂本竜男 at 16:00| Comment(351) | TrackBack(0) | 南方熊楠・民俗学

2016年05月08日

宮本常一を学びたい

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 今、僕が最も学びたい人の一人が民俗学者 宮本常一である。宮本常一は柳田国男の影響を強く受けて民俗学者になっているが、その視野の広さは民俗学者の枠にとどまらない。そういった部分は柳田国男よりも南方熊楠の方が近いかもしれない。
 しかし、もちろん南方熊楠とも違う。宮本常一が残した文献は膨大だが、それでも書籍として発表されているのはその一部だという。僕は現時点はそのさわりの部分ですらも、知っているとは言い難い。ただ、今最も知るべき人物の一人であることは間違いない。
 さて、たくさんある入り口の中からどこを選ぶか。実はもう、それは決めているのだが、その詳細は後ほど。
posted by 坂本竜男 at 21:04| Comment(4) | TrackBack(0) | 南方熊楠・民俗学

2015年07月31日

くまくす外伝

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 南方熊楠の生涯をわかりやすく知ることが出来るのはダントツで水木しげるの「猫楠」だと思うが、この本もなかなかだ。
 「猫楠」では描かれていない幼少期から描かれているし、ストーリーに織り交ぜられる数々のエピソードは熊楠の非凡さを物語っていて面白い。まだまだ読み始めたばかりだが、一気に読んでしまいそうだ。
posted by 坂本竜男 at 17:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 南方熊楠・民俗学

2015年03月13日

kotoba 第19号特集 南方熊楠「知の巨人」の全貌

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 kotoba第19号、買って良かった!南方熊楠特集だが、なかなか充実している。ヘヴィな熊楠ファンにはちょっと物足りない部分もあるかもしれないし、記事がややエッセイよりな感もあるが、僕自身は十分に楽しんでいる。
 南方熊楠を学ぶことは今の時代、これからの時代にこそ必要なことだ。その入口としてもこの特集は入りやすいと思う。ぜひ、多くの人に読んでほしいと思う。
posted by 坂本竜男 at 09:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 南方熊楠・民俗学

2015年03月06日

季刊誌『kotoba』第19号

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 南方熊楠特集とあっては買わなければなるまい。でも、鳥栖ではどこで売ってたっけ?
posted by 坂本竜男 at 16:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 南方熊楠・民俗学

2015年02月07日

南方熊楠顕彰館企画展「熊楠と猫」

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 う〜ん、この企画展は観に行きたい。ちょっと遠いけども。水木しげるの「猫楠」でも描かれている世界観も見れるに違いない。
 南方熊楠顕彰館は一度はいくべきところ。できればこの機会に行っておきたい。今月の出張で足をのばす時間が取れるかな?
 

posted by 坂本竜男 at 18:05| Comment(2) | TrackBack(0) | 南方熊楠・民俗学

2014年11月16日

南方熊楠英文論考「ノーツ アンド クエリーズ」誌篇 12月15日発売

 「ネイチャー」誌篇に続いて、やっと集英社から発売決定。熊楠の英文での寄稿と言えば「ノーツ アンド クエリーズ」。知名度だけなら「ネイチャー」だが、面白さと寄稿の数なら断然こちらだ。まだ、詳細は出てないが、これは読みたい!
 問題は価格。12,000円(外税)かぁ〜。
posted by 坂本竜男 at 01:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 南方熊楠・民俗学

2013年11月19日

てんぎゃん-南方熊楠伝- [Kindle版]

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 週間少年ジャンプに連載していた「てんぎゃん」が、Kindle版で読めるとは!
 少年誌では理解されず、速攻で連載が打ち切りになり、唯一出た単行本も今では入手困難。しかし、一部では根強いファンがいるマンガである。個人的には凄く好きだっただけに、連載打ち切りはショックだった。しかし、少年ジャンプに短期間とは言え、連載できたことが凄いとも言える。
 でも、てんぎゃんを読むためにKindleを買うかというと……。
posted by 坂本竜男 at 00:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 南方熊楠・民俗学

2013年11月12日

折口信夫

 南方熊楠からいろいろとたどっていったら、折口信夫という名にひっかかった。
 Wikipediaによれば、「日本の民俗学者、国文学者、国語学者であり、釈迢空(しゃく ちょうくう)と号した詩人・歌人でもあった。」らしい。松岡正剛も千夜千冊で「死者の書」を、「とっておきの珠玉の一冊」のひとつとして取り上げている。中沢新一は「折口信夫のような奇跡的な学問をなんとかして自分でもつくってみたい。」と言っている。
 う〜〜〜ん、興味深い。読んでみたい。
posted by 坂本竜男 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 南方熊楠・民俗学

2013年11月09日

南方熊楠大事典

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 10,290円と高価な本ではあるが、これは凄く欲しい。凄く読みたい。そして、多くの人とシェアしたい。
posted by 坂本竜男 at 18:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 南方熊楠・民俗学
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