2020年09月02日

現状でも……

20.9.2-1.jpg

 マイルスを聴きながら、ちょっと一息。
 この「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」はオリジナル盤(6EYEのモノラル)。本来ならモノラルカートリッジだろうし、EQカーブもコロンビアカーブがベストなのだが、ステレオカートリッジでRIAAカーブでもこの空気感。そしてこの浸透力。今のままでも十分に引き込まれるものがある。
 これが、カートリッジとEQカーブの変更で、もっと良くなる(本来の音になる)ということか。そりゃあ、聴きたくなるよね。
posted by 坂本竜男 at 19:20| Comment(0) | TrackBack(0) | オーディオ

2020年08月29日

CDもレコードも

20.8.291.jpg

 しばらくレコード中心だったが、最近はCDもしっかり。
 パルティータのレコードがきっかけで、またまたグールドがマイブームになってきているのだが、1981年録音のゴールドベルクはCDならではの細やかさが聴き取れてなかなか良い。さすがにデビュー盤である1955年盤は、やはりレコードで聴きたいが、最後のアルバムである1981年盤はCDの方が合っているのかも。
 どちらにしても、レコードとCDと同じ環境で同じように楽しめることが大事。メディアやオーディオ機器ではなく、やはり音楽が主役にいなければ、と思う今日この頃なのである。
posted by 坂本竜男 at 12:40| Comment(0) | TrackBack(0) | オーディオ

2020年08月22日

ティアック TN-5BB

tn-5bb_main.jpg
写真は全てティアック公式サイトより

 ティアックはフォノイコライザーPE-505と同時に、同社トップモデルとなるアナログプレーヤー TN-5BBをリリースした。

tn-5bb_platter.jpg
20mm厚のアクリル製プラッター

tn-5bb_tonearm_base.jpg
SAECとのコラボレーションから生まれたナイフエッジトーンアーム

tn-5bb_terminals.jpg
MCバランス伝送に最適なXLRバランス出力端子搭載

 キャビネットもプラッターもしっかりしたものを使っていて、見た目からもその安心感が伝わってくる。SAECとのコラボで生まれたトーンアームは、往年のオーディオマニアには嬉しい仕様だ。
 個人的に注目しているのはXLRバランス出力端子を搭載していること。これはフルバランス回路のPE-505との組み合わせを前提としていると思われるが、これは音質の上でも大きく期待できる。ティアックならではだろう。
 演奏終了時のオートアームリフト機能もついているので、使い勝手も良い。この価格帯では貴重な存在だ。そして78回転に対応しているのも良い。
 ただ、アームの高さ調整にはL型レンチが必要だから、しょっちゅうカートリッジを変える人には少しだけ面倒だ。そして、アームの針圧は2.5gまでしか刻まれてないので、重量級のカートリッジ向けではないようだ。しかし、実質問題はないだろう。
 価格は168,000円(税抜)。内容を考えると安い。ティアックのアナログに対する力の入れ方がうかがえる。コスパで対抗できる製品はごくわずかだろう。カートリッジはオルトフォン2M REDが付属するが、この価格帯では少し物足りない。もうワンランク上のモデルをつけるか、カートリッジレス仕様も準備するかして欲しかった。と言っても、AT-LP7を買ったばかりだから買えないけどね。
posted by 坂本竜男 at 10:03| Comment(0) | TrackBack(0) | オーディオ

2020年08月21日

いくつのイコライザーカーブに対応すれば良いのだろう

 僕のアナログシステムでの次のステップ。それはカートリッジのスタイラスのグレードアップと、フォノイコのRIAA以外のイコライザーカーブへの対応である。
 スタイラスのグレードアップは迷うことなくすぐに決まったが、フォノイコはそうはいかない。我が家ではどのイコライザーカーブに対応すべきか把握しておく必要があるからだ。
 イコライザーカーブがRIAAに統一された後も、独自のイコライザーカーブを使ってカッティングをしていたと思われるのは1981年以前。その時期にプレスされたレコードで、RIAA以外と思われるレーベルをチェックする必要がある。とは言え、その全てに対応させるのはコストがかかりすぎる可能性があるし、そもそもどのイコライザーカーブを使っているかわからないものもあるはずだ。まず、1981年以前のレコードで所有枚数が多いレーベルを調べるべきだろう。
 僕が把握している範囲で多いのは、COLUMBIA、ATLANTIC、ELECTRA、RCA、ECM、A&M、VERVE、REPRISE、WARNER-BROTHERS、EPICといったところか。これらのレーベルがどのカーブを使用しているのか。
 僕が入手したステレオLPのイコライザーカーブ・リストによると、COLUMBIAはコロンビア、DECCAはデッカ(FFRR)だが、ATLANTICやA&M、VERVEなどはEMIとある。ただ、iFi Audioのサイトによると、ヨーロッパで発売されたEMIの多くはデッカ、アメリカで発売されたEMIの多くはコロンビア、ドイツグラモフォンはデッカとある。ちなみにELECTRA、RCA、ECM、WARNER-BROTHERSはRIAA、REPRISE、EPICはコロンビアだ。
 これらを踏まえると僕の場合、とりあえずRIAA以外はコロンビアとデッカ(FFRR)に対応していれば、かなりのレコードを本来のイコライザーカーブで楽しめそうだ。これはありがたい!
 しかし、実は僕がちゃんと把握しているのはコレクションの一部でしかない。それにこれから欲しいレコードもたくさんある。一度時間をとって、所有しているレコードと欲しいレコードのレーベルをちゃんと調べてみよう。
posted by 坂本竜男 at 22:54| Comment(0) | TrackBack(0) | オーディオ

AT-LP7の現時点での総評と今後

20.8.212.jpg

 我が家で大活躍しているアナログプレーヤー、オーディオテクニカ AT-LP7。オーディオテクニカというメーカーの方向性と、我が家のオーディオシステムとの方向性がぴったり合っているのだろうか。とてもパフォーマンスが良く、相性がかなり良いように感じている。
 まず、付属のカートリッジが思いのほか良い。プレーヤーに付属でついてくるカートリッジは大抵の場合、やや安めのものが多い。しかし、オーディオテクニカはカートリッジメーカーでもあるから、同じ価格帯の他社製モデルよりも品質が高いカートリッジをつけることができる。これがしっかりとした再現力を持っているのだ。情報量や繊細さはほどほどだが、エネルギー感と生命感がしっかりあり、しかもバランスが良い。音楽が楽しいカートリッジである。
 そして内蔵フォノイコ。この価格帯の内蔵フォノイコでMCまで対応しているのもすごいが、派手さはないもののしっかりとした音質を持っている。普通の音楽ファンなら、ノーマルのままで不満はないだろう。
 AT-LP7は内蔵フォノイコのオン・オフもできるし、ユニバーサルアームだからカートリッジの交換も容易だ。しかもアームの高さ調整もしやすいから、重量級のカートリッジを除けばほとんどのカートリッジが使える。発展性がしっかりあるのである。つまり、カートリッジやフォノイコのグレードアップを想定して作られているのだ。それだけベースになるアームやプラッターなどがしっかりした品質を持っていると言える。
 AT-LP7は間違い無く、長く付き合っていける良いプレーヤーだ。ノーマルのままでも音楽を楽しむのには十分な品質を持っている。そして、カートリッジやフォノイコなどのグレードアップにもしっかり対応している。まずはしっかりノーマルで楽しむべきプレーヤーではないだろうか。
 では、今後このプレーヤーとどう付き合っていくか。まずはモノラルカートリッジの追加だろう。ここはデフォルトのカートリッジと同じVMシリーズである、VM610MONOで決まりだ。
 次は針交換の時期を見計らって、スタイラスのみ上位モデルに交換しようと考えている。付属カートリッジのVM520EBはスタイラスのみの交換でバージョンアップできるから、低コストでグレードアップできるのが嬉しい。具体的には無垢マイクロリニア針のVMN40MLだろう。これはMMのエネルギッシュな良さと、MCを思わせる情報量と繊細さを兼ね備えているのではないかと想像する。バランス的にもベストと言って良いのではないかと想像する。
 そしてフォノイコ。同じオーディオテクニカで固めた方が音の方向性としては有利のような気がしているが、同社の単体のフォノイコは価格が安いこともあって大幅グレードアップになるのかはわからない。僕が将来的に単体のフォノイコを考える理由は、複数のイコライザーカーブを使いたいことが大きい。これはさすがのオーディオテクニカでも実現できない。イコライザーカーブについては、レコードを聴く音楽ファンの端くれとしては避けては通れない問題だ。このことは今後、じっくりと考えていこう。
posted by 坂本竜男 at 19:39| Comment(0) | TrackBack(0) | オーディオ

2020年08月20日

ティアック、デュアルモノーラル、完全バランス入出力回路構成のフォノイコライザーアンプ「PE-505」をリリース!

pe-505_image.jpg

t1(52).jpg

 ついにティアックのフォノイコライザーPE-505が正式にリリースされた。
 PE-505の最大の特徴は、MCカートリッジのバランス入力に対応した、デュアルモノ―ラル・完全バランス入出力回路構成であることだ。記録再生のプロの現場で高い信頼を得てきた同社ならでは、という内容である。我が家のプライマーのアンプもフルバランス回路だから、相性も良さそうだ。
 そして、もう一つの大きな特徴が高精度のRIAA補正回路の他、DECCA、COLUMBIAの各EQカーブにも対応していること。もういくつか対応してほしい気がしなくもないが、普通はRIAAオンリーが大半だからこれはとても嬉しい仕様だ。我が家に導入した場合、この機能は大活躍するだろう。
 PE-505は同社のReferenceシリーズの一つだから、デザインもサイズ(横幅)も統一されている。メーターをセンターに配したデザインもいい具合にレトロ感がミックスされており、小ぶりながら存在感があるものになっている。このデザインも大きな魅力の一つだ。
 価格は168,000円(税抜)。内容を考えると高くはないのだが、我が家のアナログシステムの一つとして考えるとバランスが崩れてしまう。と言いつつ、個人的に魅力を感じているのも事実。音を聴いて良かったら買っちゃいそうだから、今は我慢しておこう。
posted by 坂本竜男 at 16:00| Comment(0) | TrackBack(0) | オーディオ

2020年08月18日

AT-LP7に合うモノラルカートリッジは?

 我が家で枚数は少ないながらも存在感を示しているモノラルレコード。そして、欲しいレコードの中にもモノラルがいくつもある。やはりモノラルカートリッジは欲しいところだ。そもそも、カートリッジを自由に変えやすいことも考慮して、ユニバーサルアームにしたのだ。そのメリットを生かさない手はない。
 では、AT-LP7に合うモノラルカートリッジは何だろうか?オーディオテクニカのプレーヤーを10年近く使ってきて、メーカーとしての音作りや方向性はとても真っ当で信頼できるものだと感じている。当然、オーディオテクニカの製品が最有力候補になるだろう。ほかにも、低価格ながら評判の良いグラド、オーディオテクニカと同様、日本製のスタンダードと言えるデノン、ヨーロッパの雄 オルトフォンなど、意外に候補は多い。もっと高額な製品を含めるともっと多くなるが、ターンテーブルの数倍もするカートリッジはさすがに違うだろう。
 この中で、 重量・針圧が重いものはAT-LP7には合わない(使えない)。すると、デノンと2M MONOを除くオルトフォンは候補から外れる。2M MONOは専用シェルを使うとオーバーハングが2mm変わるため、他のシェルを使うことになる。グラドは面白い存在だが、ターンテーブルのモーターの影響を受けやすい(ハムが出やすい)。AT-LP7で大丈夫かはわからない。今は避けておいた方が無難だろう。結局、はじめは同じオーディオテクニカから選ぶのが良さそうである。
 オーディオテクニカには6種類のモノラルカートリッジが存在する。そのうち半分はSP用だ。つまり候補はそれ以外のVM610MONO、AT-MONO3/LP、AT33MONOの3つということになる。では、その3つのカートリッジは、どう違うのだろうか。
 VM610MONOは、AT-LP7の標準カートリッジVM520EBと同じVMシリーズのモノラル版だ。価格も手頃だし、高出力で使いやすい。カートリッジを切り替えるときにアームの高さ調整の必要もない。最もAT-LP7で使いやすいモノラルカートリッジと言えるだろう。
 AT-MONO3/LPは高出力MC。アームの高さ調整・水平の見直しは必要だが、実売価格はVM610MONOと同等かやや安く、初めてのモノラルには良さそうなモデルだ。
 AT33MONOはAT-MONO3/LPと同じくMCだが、価格は一気に倍以上になる。しかし、AT-MONO3/LPとの差は少ないというレビューもあり、価格を考えると手を出しにくい。
main.jpg
 今の所、最有力はVM610MONOだ。価格も比較的手頃なのが良い。シェルはとりあえずAT-LP7のデフォルトであるAT-HS10でいいだろう。ただ、ネット上に参考になるレビューがほとんど見当たらないのが気になる。VMシリーズもリリースされてしばらく経つのにねぇ…。
posted by 坂本竜男 at 14:51| Comment(0) | TrackBack(0) | オーディオ

2020年08月16日

モノラルの誘惑

 ピーター,ポール&マリーのモノラル盤が思いの外良くて、僕の中でモノラルの存在が大きくなっている。
 僕が所有しているモノラル盤はわずかである。今把握しているものは、ジミ・ヘンドリックスのファースト、先日紹介したピーター,ポール&マリー2枚、セロニアス・モンクのモンクス・ドリームくらいである。ちゃんとチェックすれば、もう少しあるかもしれないが、それでも10枚には満たないと思う。全体を考えると微々たるものだ。
 しかし、少なくともこの4枚は大きな存在感を持っている。いずれもオリジナル盤だし、とくに思い入れのあるアルバムばかりだからだ。この4枚をもっといい音で聴くために投資をしても……と思うのは自然な話だ。よりいい音のための投資…つまり、モノラルカートリッジのことである。
 では、我が家のシステムにベストのモノラルカートリッジは何なのか?これは次の機会にじっくりと考えてみたい。
posted by 坂本竜男 at 20:18| Comment(0) | TrackBack(0) | オーディオ

2020年08月15日

静電気除去とクリーニングの両方ができるブラシ

 レコードの静電気除去ブラシについて調べていたら、静電気除去とクリーニングを同時にできるブラシがいくつも存在することがわかった。値段はピンキリだが、良さそうな商品は決して安くはない。

41CJbRcekfL._AC_.jpg
例えば、フラックスハイファイの製品は9,000円弱。

DSCF4174-e1429055212578.jpg
アナログリラックスは6,000円強。

 どちらもネットでの評価はまずまずといったところ。アナログリラックスはちゃんとした(ように見える)製品の中では比較的手頃だし、ちょっと使ってみたい製品だ。
 今僕が使っているブラシは静電気除去のみだし、現行モデルは1万円近くする。それを踏まえると、これらの製品の価格も決して高いとはいえないかもしれない。
posted by 坂本竜男 at 21:46| Comment(0) | TrackBack(0) | オーディオ

静電気除去ブラシの効果が……

20.8.151.jpg

20.8.152.jpg

 レコード再生で静電気は大敵である。しかし、レコードを袋から出しただけで、しっかり静電気は発生する。これが乾燥していると、盛大に発生する。
 我が家ではその対策として、10年以上の間、オーディオ用の静電気除去ブラシを使ってきた。SFCというメーカーのもので、今はモデルチャンジして3代目になっているが、その初代モデルである。
 その効果は絶大で、使うと使わないでは音質の大きな差があった。いかに静電気が音に悪影響を与えていたかよくわかる。ブラシを導入以降、レコードに針を落とす前にブラシを使うのが習慣になっている。
 で、ある日、いつものようにブラシをかけてレコードを聴いた後、レコードをターンテーブルから取るとき、そこそこの量の静電気を感じた。静電気除去ブラシで完全に静電気を除去しきれてなかったのである。今まで静電気対策はバッチリと思っていたので、これにはショックだった。
 これは毎回そうではない。しかし程度の差はあるが、静電気を感じることの方が増えてきた。ブラシの効果が薄れているのか(原理的には考えにくいのだが)、AT-LP7に問題があるのかよくわからない。ただ、ブラシを使わない場合は明らかに結果が悪いので、効果がないわけではない。おそらく一度に処理できる静電気の量に限度があるのだろう。
 もっと効果がある製品を模索すべきなのか、ブラシのかけ方で変わるものなのか。まずはブラシのかけ方をもっと念入りにするところから試してみるか(今でもそれなりに丁寧なつもりだったけど)。
posted by 坂本竜男 at 15:52| Comment(2) | TrackBack(0) | オーディオ

2020年08月13日

The Q UP

the_q_up.jpg

 オートアームリフターはオーディオテクニカで決まりと思っていたら、偶然こんな製品を見つけた。
 ユキムが扱っていた製品で、The Q UPという。価格は8,000円(税別)と、この写真から想像する作りを考えると微妙な値付けのような気もするが、それでもオーディオテクニカよりは安価だ。
 作動する仕組みがオーディオテクニカとは違うので、どちらが良いかは使ってみないとわからない部分はある。これがもっと安価なら気軽に試せるのだが……。
 と思っていたが、残念ながらユキムのサイトによると、今は製造中止になっているようだ。もし手に入れれるとしたら中古か流通在庫を狙うしかない。無難にオーディオテクニカにしておいた方が良いということかな?
posted by 坂本竜男 at 22:24| Comment(0) | TrackBack(0) | オーディオ

オートアームリフターは必須?

 AT-LP7で聴く音楽が心地よい。おかげで時々寝落ちしそうになる。アナログで音楽を楽しんでいる人にとっては良くある話である。
 AT-PL300のときはオートリフトアップ機能が搭載されていたので、安心して音楽を楽しむことができた。しかし、AT-LP7ではそうはいかない。アナログプレーヤーは高価になればなるほど便利な機能がなくなっていく。ちょっとした要素で音がコロコロ変わるアナログプレーヤーは、音質追求のためには便利な機能をそぎ落とす必要があるのはわからないではないが、やっぱり安心して音楽は楽しみたいものだ。AT-LP7に関しては、できればオートアームリフターは装備して欲しかった。
 しかし幸い、オーディオテクニカにはトーンアームセーフティレイザー AT6006Rという製品がある。これを設置すれば、安寝落ちしても安心。同じメーカーという強みもある。
 本当は音質そのものに関係のないこの製品の導入は、もっとあとの方でいいと思っていた……………が、いやいや早急に導入した方がレコードのためにもカートリッジのためにも良さそうである。
posted by 坂本竜男 at 17:50| Comment(0) | TrackBack(0) | オーディオ

2020年08月12日

音楽的楽しさとオーディオ的クォリティのバランス

20.8.121.jpg

 アナログ再生は難しい。僕が初めてアナログプレーヤーを買ったときは、すでにCDを1,000枚近く所有していて、それなりにオーディオにも投資をしている時期だった。
 オーディオ歴はすでにそれなりにあったこともあり、アナログプレーヤーはいきなり結構良い中級機以上のプレーヤー(スタービのターンテーブルにSMEのアームがついていた)を購入したのだった。そして、どんどん解像度の高さや情報量を求めて投資を重ねていく。ハッとさせられる情報量と解像度がアナログから得られ、一時期は悦に入っていた。
 だが、アナログはお金をかけ、解像度を求めるほど神経質になっていく。レコードのコンディションには敏感だし、こまめにセッティングを見直さないと音がゴロゴロ変わる。ときには聴く時間よりもセッティングにかかる時間の方が長い時もあった。
 それに、満足していたはずの音も、エネルギー感や勢いの良さ、生命感が思ったほど感じられなくなってきていた。(感じないわけではないが、この部分は価格に比例するわけではないようだ)
 それで清水の舞台から飛び降りる覚悟で買ったロクサンのアナログ一式を手放し、その対極とも言えるオーディオテクニカのローエンドモデルAT-PL300に変えてしまったのだ。
 AT-PL300は音楽の勢い、エネルギー感、抜けの良さがあり、生命感に溢れる音がして驚いた。もちろん、安っぽい音なんかではない。堂々とした音である。情報量そのものはそんなに多くないのだが、音楽の楽しさでは今までのプレーヤーに勝るものを持っていた。しかもボタン一つで再生できるフルオートなのだ。僕は見た目の安っぽさ以外は大いに気に入った。
 そしてAT-PL300は9年使い続けた。最後は45回転で使い物にならなくなり、いつの間にかAT-PL300も製造中止になっていた。どうせなら違うプレーヤーを使ってみたくなり、AT-LP7に買い換え、今に至っている。
 長々と僕のアナログプレーヤー歴について書いたのは、今使っているAT-LP7が、AT-LP300の正常進化版だと感じているからである。
 AT-PL300の音楽の勢い、エネルギー感、抜けの良さ、音楽の楽しさはそのままに、オーディオ的クォリティをしっかり上げたものになっている。神経質な感じはほとんどなく、生命感にあふれ、AT-PL300では得れなかったニュアンスの違いのようなものがしっかりと聴けるのだ。もう、アナログはこれでいいのでは?そう思えるくらいだ。
 AT-LP7は音楽的楽しさとオーディオ的クォリティのバランスがとてもいいプレーヤーではあるが、果たしてAT-PL300的な良さを保ちながら、どこまでオーディオ的クォリティを上げていけるのだろうか?これはとても興味があるところだが、とても怖い沼への入り口でもある。どこまで追及すべきか悩ましいところだ。
posted by 坂本竜男 at 16:05| Comment(0) | TrackBack(0) | オーディオ

2020年08月11日

我が家のプライマー A30.1について

20.8.111.jpg

 10年以上前、オーディオ趣味に狂っていた頃は1年に何度も機材が入れ替わり、音とシステムが安定するヒマがなかった。スピーカーもアンプもCDプレーヤーも次々に入れ替わっていた。
 そんな中、ずっと手放さずに手元に残っているのがこのプライマーのプリメインアンプ、A30.1である。
 プライマーはもともとデンマークのメーカーだったが、いつのまにかスウェーデンに変わり、音も音離れの良いスッキリ系に変わった。このA30.1は当時のプライマーのフラッグシップで、洗練されたデザインと音質の良さに惚れ込み、15年以上前に手に入れたものだ。以来、マークレビンソンやジェフローランド、ラックスマンなどの高級アンプが我が家にやってきたときも手放すことがなかったのは、やはり心に引っかかるものがあったのだろう。
 前にもブログで書いているが、我が家のA30.1は友人の手により改造されている。改めてその内容を記すと、
    ・カップリングコンデンサ交換
    ・SBD交換
    ・出力リレー交換
    ・インレット交換
    ・内部配線交換
    ・インシュレーター交換
    ・SPターミナル交換
    ・TRシート交換
である。ノーマルでは情報量は多く音離れは良いが、やや薄味で低域のグリップ力に物足りなさを感じていた。それがこの改造により、ノーマルの良さを生かしながらも音に濃さと力強さ、低域のグリップ感が出てきた。これでこのアンプに僕の不満はなくなった。
 A30.1の気に入っているところは音とデザインだけではない。基本的には電源スイッチ入れっぱなしで、使わないときはスタンバイモードにしておくのだが、これが実は使う上で具合がいい。電源を入れてから本来の音になるまで少々時間がかかるが、その時間が最低限で済むのだ。
 そして、このアンプがフルバランス構成であること。我が家のデジタル系は業務用機材なので、バランス接続がベスト。バランス接続で本領を発揮するA30.1はベストマッチである。
 最後に、位相反転スイッチがついていること。古い音源には位相が逆相で録音されているものがある。それらは当然音に違和感があるわけだが、録音が悪いディスクとして片付けがちである。しかし、位相を反転させることにより蘇るディスクが存在するのだ(もちろん全てではないが)。一般的なシステムでもスピーカーケーブルのプラスとマイナスを入れ替えれば位相反転は可能だが、正直ちょこちょこやるには面倒だ。その点、ボタン一つで変えることができるのはとても便利なのである。
 こういった理由で、プライマーA30.1 は我が家のオーディオシステムの要と言える存在になっている。
 大いに気に入っているA30.1だが、心配事もある。まず、まぁまぁ古い製品であり改造もしているので、今後のメンテナンスに不安がある。改造してくれた友人は多忙で、今後メンテナンスをお願いできるかわからない。ときどき音が不安定になることがあるので、ちょっと心配である。
 このアンプと同等のものは滅多にないと思うし、近いものはあってもいくつかの点で妥協せざるを得ないだろう。それがいい方向に行くかどうかもわからない。今はトラブルなく動き続けてくれることを願うばかりだ。
posted by 坂本竜男 at 10:30| Comment(0) | TrackBack(0) | オーディオ

2020年08月09日

使いやすさは大事

20.8.92.jpg

 あぁ、やっぱりAT-LP7は使いやすい。針圧もアンチスケーティングも高さ調整もしやすいし(今のところ調整の必要は特にないのだが)、音も動作も安定している。アベレージが高いというやつだ。
 毎日のように使うものだから、この使いやすさとアベレージの高さはとても大事だ。使いにくさは面白さにもつながるが、時にストレスになり大きな負担になる。もう僕にはオーディオのその種のストレスは要らない。
posted by 坂本竜男 at 16:29| Comment(0) | TrackBack(0) | オーディオ

Schiit Sol Turnable Setup Video



 メーカーが公開しているこの動画を見て、ちょっと安心。製品の質感もそれなりだし、作りや使いこなしについてもちょっと難ありという印象。アームの高さ調整、アンチスケーティング、ラテラル、針圧調整などいずれも簡単ではなさそうだ。そして安定感にも欠ける感じがする。セッティングが決まれば音自体はとても良いだろうと思う。だが、そのセッティングを追い込むのが難しそうだ。価格はエントリークラスの上位モデルだが、内容はかなりマニア向けなのは間違いない。
 価格が安いからしょうがないが、ここはもっとコストをかけてしっかりと作り込みをしても良いのではないかと思う。コンセプトはとても良いと思うので、倍の価格設定で作り込みをすれば、もっと素晴らしいプレーヤーになりそうなのだが。
posted by 坂本竜男 at 13:23| Comment(0) | TrackBack(0) | オーディオ

Schiit Sol

sol main 1920.jpg

sol 3-4 1920.jpg

sol rear 1920.jpg

sol detail 1 1920.jpg

sol detail 2.jpg

Sol Insitu 1920.jpg
画像はSchiit Audio公式サイトより


 日本には入っていないが、安価ながら音質の良さで評価の高いフォノイコライザーManiで知られるSchiit Audioが、とても気になるターンテーブルを昨年リリースしていた。
 その製品の名はSol。振動の影響を受けやすいキャビネットを廃した構造。11インチのカーボン製ユニピボットストレートアーム。厚みのあるしっかりしたプラッター(材質などは不明)。写真で見る限り仕上げも悪くなさそうで、ぱっと見はミドルクラス(20〜40万円)のターンテーブルに見える。
 しかし、価格は驚きの799ドル(カートリッジ・フォノイコなしで)。なんとAT-LP7と同じエントリークラスの上位モデルという位置付けなのだ。
 確かにオプションで組み合わされるカートリッジはオーディオテクニカのAT-VM95ENだし、フォノイコも同社のMani(129ドル)だ。決して上級のモデルではないことがここからも伺える。しかし、これがもし日本に輸入されたら、間違いなく倍以上のプライスタグがつけられるだろう。
 Solはユニークな製品に見えて、実はかなり理詰めで作られているように思う。音質もかなり期待できる。理詰めで音質が良くスタイリッシュなプレーヤーと言えば真っ先にレガが思いつくが、Solはそのレガを超える可能性を大いに秘めている。アームのセッティングや使いこなしはシビアそうではあるが、公式サイトによるとアームの高さ調整もできるので、この点ではレガを超える。振動の影響を受けやすいキャビネットなどを廃したことで4.3kgと軽量級なのだが、これがどう音質に影響するか。アームの性能はどうか。気になるところが多すぎるプレーヤーである。
 ただ、使い勝手の良さや信頼性はAT-LP7の方が有利だと思われる。Solだとシビアすぎて使いこなしに苦労する可能性もある。別のオーディオの沼にハマる危険がありそうだ。Solが日本に正規で入ってなくてよかったのかもしれない。
posted by 坂本竜男 at 12:11| Comment(0) | TrackBack(0) | オーディオ

2020年08月07日

付属カートリッジVM520EBについて

20.8.72.jpg

 AT-LP7のエージングもだいぶ進んできた。音質はまだ良くなり続けているが、今はその度合いはとても緩やか。音質については評価できるところまで来ているようだ。
 で、現時点での音に関しては概ね満足している。とくに予想以上のトレース能力の高さと安定感には驚く。レコードは盤によってコンディションの差が大きいから、この点については大満足だ。今まで使ってきたプレーヤーと比べても一番である。
 しかしオーディオ的な音質の評価になると、悪くはないがやや平凡と言わざるを得ない。S/Nの良さは価格を大きく超えたもののように感じるが、レンジ感も情報量も平凡だ。悪くはないが特別優れたものでもない。ただ、システムとしての伸びしろは感じるので、おそらく付属カートリッジVM520EBの限界なのだろう。
 音数、情報量はもっと多くてもいい気がするが、残念ながらこれ以上エージングが進んでも大きく改善はしなさそうな感じだ。繊細さも平凡、低域は少し弱い。ダイナミックレンジはまぁまぁだが、fレンジはそこまで広くは感じない。
 一方、音の実態感や立体感は優れている。空間表現は上下左右はそこそこだが前後感はとてもよく出る。MMカートリッジのエネルギー感はしっかりあるので、このあたりは音楽を聴く上でも魅力的に聴こえる。これはこのカートリッジの持ち味だろう。もちろん、クォリティが低いわけではなく、音楽の楽しさは以前よりも増しているので、決して悪いカートリッジではない。
 ちなみに、オーディオテクニカのVMシリーズはボディは共通でスタイラスのみの交換が可能である。上位モデルのMLあたりにすると、おそらく情報量などはもっと増えるだろう。オーディオ的クォリティと音楽の楽しさのバランスを考えると、将来的には良いアップグレードになるかもしれない。
posted by 坂本竜男 at 10:31| Comment(0) | TrackBack(0) | オーディオ

AT-LP7の佇まい

20.8.73.jpg

20.8.74.jpg

20.8.71.jpg

 AT-LP7の佇まいが大いに気に入っている。
 マットブラックの仕上げとシンプルなデザインは派手さはないが、不要なものを削ぎ落とした良さがあるし、特別な高級感はないもののさりげない良さがある。回転数を切り替えるダイヤルなど一部チープさを感じるが、それ以外は質感も悪くない。キャビネットとプラッターの仕上げは価格を考えると秀逸だし、トーンアームもうまくまとまっている。何より「どうだ!」という感じがないのが嬉しい。
 この佇まいの良さは音質にも通じるところがある。派手さはないが長く楽しめる音だ。アナログは盤のコンディションや質の差が大きいから、プレーヤーやカートリッジにお金をかけたからといって、かけた分よくなるとは限らない。そういう意味ではAT-LP7はかなりバランスが良いプレーヤーではないだろうか。
 この価格でこの音と佇まい、使いやすさが手に入るのであれば安い。オーディオは一部を除いてかなり高額なものへシフトしてきているが、こんな真面目に作られた製品に触れると、まだまだオーディオも捨てたものではないな〜と思うのだ。
posted by 坂本竜男 at 10:09| Comment(0) | TrackBack(0) | オーディオ

2020年08月05日

AT-LP7のアームと付属カートリッジについて

20.8.51.jpg

 AT-LP7のトレース能力の高さと安定感の高さは前にもお伝えした通りだ。AT-PL300で音飛びしていたレコードの音飛びもないし、多少反ったレコードでもそれを感じさせない安定した再生を見せてくれる。これはAT-LP7のアームと付属カートリッジVM520EBのトレース性能が高いからだろう。
 今日は今まで一度も安定した再生ができていないレコードを試してみた。一箇所波打ったように反っていて、その部分を再生するときだけ音がうねってしまうのだ。誰が聴いてもはっきりわかるほどのうねりである。ロクサン ザクシーズ20を使っていたときに手に入れたレコードなのだが、ザクシーズ20とセットで使っていたアーム アーティマイズでもしっかりうねりが出ていたのだ。これはAT-PL300でも同様である。
 その再生が厄介なレコードをAT-LP7で聴いてみると、いつものうねりがかなり小さい。残念ながらゼロではないが、神経質な人以外は無視できるレベルだ。これにはちょっと驚いた。定評のあるアーティマイズよりトレース能力が高いと結論づけるのは早計だが、これは嬉しい発見だった。
 反りだけでなくキズが多めのレコードの再生も良好だ。ロクサンやアマゾンを使っていた頃は聴くに耐えなかったレコードが、思いのほか楽しく聴けてしまうのだ。これはアーム以上にカートリッジのおかげかもしれない。情報量や繊細さ、キレの良さでは以前使っていたライラやベンツマイクロには敵わない。しかし、コンディションの悪いレコードの再生はVM520EBに軍配があがる。それに、生命感というかエネルギー感というか、生きた音を出している感じもVM520EBの方がある。ひょっとすると高価なMCカートリッジは僕には必要ないかもしれない。
 AT-LP7は買った時のデフォルトの状態でも、かなりの性能を持っていると言えそうだ。これから色々なレコードを聴くたびに新しい発見があるに違いない。
posted by 坂本竜男 at 21:03| Comment(0) | TrackBack(0) | オーディオ
Powered by さくらのブログ