新たに導入したグラフィックイコライザー dbx 215sだが、ピュアオーディオにおいてもグライコが有用であることを再認識している。低域を持ち上げてあげることで、それまで感じれなかった低温感が明らかに増し、音楽の充実度を高めている。その結果、小音量でも音痩せが小さくなったのも大きい。小音量でも音楽がより楽しくなった。もう、サブウーファーの導入は必要ないかも、と思ってしまうくらいだ。

ちなみに現状の設定が上記写真。低域だけでなく、中低域も少し持ち上げている。10kHzを少し持ち上げてるのは、メーカー発表の周波数特性で少し落ちていたから。聴感上は効果はあまりわからない。
で、215sがあれば本当にサブウーファーは必要ないのか?そう聞かれたら「ノー」と言いたい。グライコでの低域増強は、スピーカーに無理をさせているということでもある。サブウーファーを繋げれば、低域の再生はサブウーファーに完全に任せることができる。これは低域だけでなく、全帯域の音質向上につながるはずだ。
それならサブーファーを導入したらグライコの必要性は無くなるのではないか?確かにHS5に対してはそうかもしれない。純正のサブウーファーHS8Sのレベル調整とクロスオーバーの設定で、かなり理想には近づけれるはずだ。HS8Sを導入してからも215sを使うとすれば、クロスオーバーは80Hz。そして、1kHz付近と比べてレベルが少し低い100〜500Hzを持ち上げるくらいだろうか。でも、その程度の使い方ならなくても良いかもしれない。
215sは、HS8Sを導入するまでの繋ぎにすぎないのだろうか。いや、決してそんなことはない。今考えているのは、ヘッドホン用に使うということである。
近々、メインのオーディオシステムにもヘッドホンアンプを導入する予定なのだが、ESI MoCoは2系統の出力があるので1つ空きがある。MoCoとヘッドホンアンプの間に接続すればヘッドホンの音をイコライジングできる。AKG K240 STUDIOはセミオープンタイプなので、密閉型と比べてどうしても低域が弱い。そこを215sで強化したいと思っているのである。
そう言いつつも、まだまだ部屋の整理ができておらず、サブウーファーの置き場が確保できていない。音質の問題があるから、場所を作ればいいというだけではないのが頭が痛いところだ。
というわけで215sは、HS5においてもまだまだ欠かせない存在でなのである。