いろいろと次の愛車候補のクルマのことをチェックしていると、結局Cセグメントのクルマは一通りキチンと確認しなければいけないようだ。そう、プジョーとシトロエンである。

プジョ−308は、現行型は初期型と比べるとボディサイズも幅が少し小さくなり、デザインも変わった。プジョーらしい大きなつり目からドイツ車的なテイストになったと思う(派手さはないが、嫌いなデザインではない)。そのドイツ車テイストはいろいろなところに現れているようだ。
プラットフォームも他のフランス車やアルファロメオに比べても新しいし、シャキッとした印象を受ける。トランク容量がこのクラスのハッチバックとしては420リットルと、かなり大きいのは魅力だ。そしてディーゼルエンジンが選べるのもまた良い。
トランスミッションは6ATのみ(GTi 270と250は6MT)。プジョーはできればフツーのモデルをマニュアルで乗りたい。ここはちょっと残念だ。
トータルで見ると308はいいクルマだ。ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤ〜を獲ったのもうなずける。ただ、実車を見ても以前のようなフランスのエスプリみたいなものはあまり感じない。ハードウェアとしては良くなっているのは間違いないが、これならゴルフでいいかな…という感じがしなくもない。試乗したら違うんだろうけど。

フランスのエスプリならやはりシトロエンだ。しかし、現行のC4は初代モデルと違って随分フツーのクルマになった印象だ。エクステリアだけでもそれはあきらかだ。とはいえ、ゴルフと比べるとやはりフランス車ならではの雰囲気はあるから不思議だ。そしてそれはプジョーよりも感じる。
シロエンC4は、イタリア・フランスのCセグメントの中では唯一車幅が1.8mを切る(1,790mm)。わずかな差だが、これは田舎の狭い道などでは意外に大きい気がしている。それ以外では308よりもちょっと大きいが、それは許容範囲だ。
エンジンは基本的にプジョーと同じだが、2リットルのディーゼルは選べない。ただ、基本的には1.6リットルディーゼルで十分と思っているので、それは気にならない。トランスミッションも6ATといっしょ。個人的にはプジョーはマニュアルの方が似合う気がしているのだが、シトロエンはどちらもありだ。そういう意味では悪くない。
トランク容量は308の420リットルには及ばないが、380リットルと十分大きい。写真で見る限りは308と大差ないように見えるが、実際使ってみたらどうなのだろう?
だいぶ以前の個性は薄れたとはいえ、比べてみるとシトロエンの方が個性的だ。僕のようなタイプの人間はありふれたものは避ける傾向が強いから、多少の使い勝手の差くらいなら個性的な方を選ぶ。つまりシトロエンである。
同じCセグメントだと、ほかにはルノー・メガーヌとアルファロメオ・ジュリエッタがある。メガーヌはハッチバックはとても平凡。実車を見てもあまり心は躍らない。ちょっと変わった国産くらいの感覚だ。ワゴンであるエステートはカッコいいのだが。
ジュリエッタはなんだかんだ言ってもさすがに実車はいい。内装も心が躍る。初期型は探せばマニュアルがあるのも魅力だ。だが、プジョー並みとはいかないまでも、すっかりメジャーになった感はある。その証拠に田舎でもそこそこ見かける。近所にもオーナーさんがいる。そうなってくると、選択肢から少し遠のく。
結局、決定打は今の所ないし、現状ではそれでいいのだろうと思う。こうやって調べるのも楽しいものだ。来年の春頃から、ようやく真剣味が増してくるのだろう。それまではグランデプントしっかり楽しんでおこう。