自分のことでいっぱいいっぱいだったはずが、気がついたら「まちづくり」に関連する仕事に携わるようになってきている。しかも地元以外で。そこで気付かされるのは、地方はどこも同じような問題を抱えているということだ。
地元の良さを地元の人が知らない。地元のことをワクワクしながら話す人がいない。意見が偏る。良い意見が通らない。そもそも意見が出ない。どこか他人事。リーダーがいない。調整役がいない。能力のある人たちが機能していない。
これは、どこででも見られることだ。ある特定の地域の状況ではない。では、どうすればいいのか?一番は外の人間が入ってかき回すことだと思う。
もちろん、やみくもにかき回してはだめだ。その地方と人の良さと能力を理解し、それを踏まえてかき回すのだ。そうすることで、地元の良さに気付く人が出始めたらしめたものだ。あとはその人たちの和を大きくして、まわりの人たちを巻き込んでいけば良い。そうすれば少しずつでも変わっていくはずだ。
今僕は、デザインという仕事を通して、地方をかき回すことをやっている。一人の力では微々たるものだが、共感してくださっている方が増えてきたので、ひとつの大きな動きになり始めている。僕はその動きを、いろいろなところに作りたい。そうすれば地方がすごく面白くなるし、元気になる。