2017年11月19日

新・桃山展

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 九州国立博物館で開催されている「新・桃山展」へ行ってきた。安土桃山時代は日本の歴史が最も大きく動いた時代の一つだが、同時に様々な文化が大きく花開いた時代でもある。その時代の凄まじさを大いに感じさせる展示だった。
 最大の見所は期間限定での展示だった、狩野永徳の檜図屏風と長谷川等伯の松林図屏風。国宝の大傑作が二つ並ぶ様は壮観である。ほかにも日本初公開の大洪水絵屏風など、見ごたえのある大作が並ぶ。
 そして、素晴らしい茶器の数々。利休が作らせた黒楽や織部。志野、天目茶碗…。ひとつひとつが凄まじい引力を持っている。その佇まい、空気感、見ているだけで吸い込まれそうになる。

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 きわめつけは常設展示の中に期間限定で展示されていた松林図屏風の複製。ガラスごしでなく、直接観れる喜び。そして、なんと撮影もできる。複製とはいえ、松林図屏風の写真を撮れる日が来るとは…。
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2017年11月18日

芹沢_介図録

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 芹沢_介の図録を購入。日本の民芸と伝統工芸という視点から見ても素晴らしいが、グラフィックデザインとしても特出したものがある。偉大な先人の一人。本当に素晴らしい。
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2017年11月15日

アトリエKitoTe

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 八女の和紙作家さんのアトリエを訪ねた。八女和紙の表現の幅の広さと可能性がたくさん詰まったアトリエだった。これらは田舎よりも大都市圏の方が高い評価を受けるのではないだろうか。
 写真のパーテーションはほんの一部。実は大物も小物もある。いずれも和紙の特徴を生かしたものだが、和紙という概念を超えたものもちらほら。和紙の懐の深さと、作家さんの発想と技術の賜物だろう。それについては改めて違う機会で紹介したい。
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2017年10月23日

パラモデル・ハヤシヤスヒコ個展

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 旧八女郡役所で開催中の「パラモデル・ハヤシヤスヒコ個展」へ行ってきた。建設資材や日用品に、地元の特産品などが混ざったインスタレーションである。
 これは観客参加型のアート作品である。それは開催している場所、旧八女郡役所とも共通する要素と言えるかも。つまり、その土地ならではのカラーがいい具合に合わさって作品になっていくわけだ。ハヤシ氏と八女の大きなコラボ作品とも言える。それは、この場所にピッタリだと思うのだ。
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2017年10月09日

原安三郎コレクション 広重ビビッド

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 北九州市立美術館分館で開催中の「原安三郎コレクション 広重ビビッド」へ行ってきた。圧巻はやはり歌川広重の「六十余州名所図会」と「名所江戸百景」である。広重がここまで一堂に集まった展示は初めてだ。初摺でなければわからない表現のものも多く、これだけでもわざわざ足を運ぶ価値がある。
 そして、北斎や国芳の希少な作品も展示。広重との違いが具体的に見て取れて面白い。ここでは北斎の「巧さ」が光る。
 最後に、ここで販売されている図録が素晴らしい。印刷も装幀も良く、その割に価格が安い。これは是非買っておきたい図録だ。
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2017年10月02日

和樂10・11月号

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 和樂10・11月号をようやく購入。北斎の特集はほぼ毎年のことだし、いくら流行とはいえ今更感もあるな〜と思いつつ、でも実際はちょっと違った切り口なんかもあったりして。今回は何気にいつも以上に充実している感じだ。そして、付録の北斎モノグラム風呂敷もいい。買ってよかったな。
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2017年09月28日

坂本善三美術館のオブジェ

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 いつから設置されているのだろう?ここらしいオブジェだなぁ。
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こんな解釈、ありなんだ!

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 坂本善三美術館の今回の展示は、坂本善三の作品に対する独自の解釈(=作品)を加えたユニークなもの。いつもながら、ここの展示は面白い。それはそのまま坂本善三の幅の広さにつながっている。

 
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2017年08月02日

じっと見る ブリヂストン美術館収蔵作品より

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 今日は朝から久留米市美術館。「じっと見る ブリヂストン美術館収蔵作品より」である。「人物」「自然」「馬」「生物」「都市」「見えないもの」という6つの切り口で、画家や彫刻家の熱いまなざしに注目した展示だ。
 決して派手さはないが、内容が濃いだけでなく多岐にわたる素晴らしい展示だ。レンブラント、ルノワール、ピカソ、ルオー、セザンヌ、ロートレックから坂本繁二郎、青木繁、古賀春江、岸田劉生、藤田嗣治、岡田三郎助、黒田清輝、そして酒井抱一。ロダンの彫刻からエジプトのレリーフまで幅広い。まさに「じっと見たくなる」展示だ。
 今回の展示は11月頭までの長丁場だが、9月末に一旦終わり、一部展示替えのあと展示が再開する。ぜひ、後期の展示も足を運びたい。
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2017年08月01日

ウルトラマンシリーズ放送開始50年記念 掛軸

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 日本画絵師が原画を担当し、仕立ては、数多くの美術作品を手掛けてきた一級表装技能士が担当しているらしい。収納用桐箱、専用保管箱つき。価格は3万9800円。
 ちょっと、欲しいかも…。
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2017年06月16日

偉大なる未完成

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 大好きな坂本善三美術館の今回の展示は「偉大なる未完成」。坂本善三の未完成作を中心とした展示である。
 この未完成の作品、何点もある。しかも年代が70年代から80年代までバラバラ。幾つもの作品を並行して手がけられていたのだろうか?それにしても、10年以上途中の段階で制作が止まっている作品がいくつも存在するのだ。とても興味深い。
 そして、これら未完成の作品が面白い。チョークや鉛筆のガイドラインがいくつも残っていたりするが、それを含めて作品になっているようにも見えてしまう。完成してなくても、いや、完成してないからこその魅力なのだろうか。まだまだ育っている途中の生きた絵画を見ているようだ。よく見ると動いているのでは?そう思えてしまう、不思議な錯覚にとらわれる。
 今日はたまたま、屋根の工事中だったのだが、それも今回の展示の前振りのように見えてしまった。そういう意味でも、今回の展示は珍しい展示だ。もう一度来て、しっかり焼き付けておきたいなぁ。
posted by 坂本竜男 at 17:50| Comment(0) | TrackBack(0) | アート

2017年06月01日

第31回「筑後の土蔵」1

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 久留米市北野町の山口酒造場で開催中の第31回「筑後の土蔵」に行ってきた。見所はなんといってもキルト展示。酒蔵がまるで美術館だ。キルトはすべて、10代目女将 山口怜子さんのデザイン。一つ一つの作品にドラマがある。大作ぞろいでかなり見ごたえがある作品群だ。そして、趣のある建物と相まって、引いて全体を見てもまるで一つの作品のような一体感を感じる。素晴らしい。
 そして、山口酒造場といえば日本酒の大人気銘柄「庭のうぐいす」これについては、またあとで…。
posted by 坂本竜男 at 22:53| Comment(0) | TrackBack(0) | アート

2017年04月30日

原安三郎コレクション 広重ビビッド

 いま、新潟市美術館で開催中の「原安三郎コレクション 広重ビビッド」。なんと、広重の〈名所江戸百景〉120枚揃と〈六十余州名所図会〉70枚揃の連作全点の「初摺」が見れるらしい。
 あぁ、新潟まで行きたい…!そう思っていたら、9月に北九州市立美術館に巡回でやってくる!これは行かねば!

詳しくはこちら ncam_hiroshige_flyer.pdf
posted by 坂本竜男 at 16:53| Comment(0) | TrackBack(0) | アート

2017年03月30日

絵の音が聞こえるか

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 自他で昼食をとった後は小国町の坂本善三美術館。今の展示は「絵の音が聞こえるか」。音楽はもちろん、「音」を感じさせる作品が並ぶ。抽象画が多いが、抽象画だからこそ、音の(音楽の)イメージもより膨らむ。頭に浮かぶ世界が広がる。心に残るいい展示だ。
 坂本善三の作品は2点のみ。代表作とも言える大作と絶筆である小作。そのどちらも、凄まじいほどの存在感とエネルギー、そして優しさを感じる。あぁ、やはりここは心地いい…。
posted by 坂本竜男 at 16:45| Comment(0) | TrackBack(0) | アート

2017年03月15日

池田学展 The Pen ―凝縮の宇宙―

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 佐賀県立美術館で開催中の「池田学展 The Pen ―凝縮の宇宙―」へ夕方ギリギリに滑り込んだ。平日なのに駐車場は満杯。会場は若い人から年配の方まで幅広く、大勢の人たちが押しかけていた。大盛況である。
 会場ではたくさんの人たちが作品に張り付くように至近距離で見ていた。虫眼鏡を持っている人もチラホラ。会場で貸し出しをしているようだ。
 丸ペンとインクで描かれた絵はとても緻密。小さな作品でも仕上げるまでかなり時間がかかると思われるが、展示されている作品は大きな作品も多く、来た人たちの度肝を抜いていた。
 まず、そのびっくりするような緻密さに目を奪われるが、少し引いて見ると、その構成力に驚かされる。ベタではなく、緻密な線で広大な画面が埋め尽くされる様は、優れたオカルト漫画とも共通する独特の凄みや怖さを感じる。これは写真や印刷物でも十分に伝わってくるが、やはり実際に目にした時の衝撃はそれをはるかに上回る。
 会期は残りわずか。わざわざ足を運ぶ価値は十分にある。
posted by 坂本竜男 at 18:14| Comment(0) | TrackBack(0) | アート

2017年02月09日

吉田博展

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 今日は朝から久留米市美術館。昨年から待ち焦がれていた吉田博展である。
 吉田博は久留米生まれでありながら、本格的な展示は久留米では初めて。意外な感じだが、でもそれだけにかなり充実した良い展示だった。
 吉田博といえば木版画だが、それ以外の作品も数多く展示されていた。初期の鉛筆画から水彩、油彩も充実の展示だ。それらの多くは木版画に取り組み出す前の作品が多いが、その時点ですでにデッサン力の高さ、構成力、光の捉え方など、非凡なものがうかがえる。だが、やはり吉田博の真骨頂は木版画だ。
 光の捉え方はもちろん、その場の空気感、湿度などがよりリアルに伝わってくる。かといってスーパーリアリズムではない。木版画だからある種の誇張とも言える独特な捉え方・切り取り方があり、それが作品をより際立たせているのだ。木版画でありながら、従来のそれとは明らかに違う表現ではないだろうか。
 期間の後半で展示が一部入れ替わるのだが、その入れ替わりが通常の展示会よりも多い。おそらく、久留米ではおさまりきれないほどの点数がき来ているのだろう。3月になったら、もう一度足を運ばなければ。
posted by 坂本竜男 at 14:57| Comment(0) | TrackBack(0) | アート

2017年01月19日

MINIATURE CALENDAR

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出典:MINIATURE CALENDAR


 ミニチュア写真家の田中達也さんの「MINIATURE CALENDAR」より。
 いいねぇ。この世界観。とても素敵だし、気持ちもホッコリする。
posted by 坂本竜男 at 11:29| Comment(0) | TrackBack(0) | アート

2016年11月26日

小国お宝博覧会

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 昨日は坂本善三美術館。今回の展示は小国お宝博覧会。小国町のみなさんのお宝の展示なのだが、ユニークなのは坂本善三の作品もその中に混ざるように展示されているのである。
 坂本善三も小国のお宝、ということなのだろう。小国町の皆さんのお宝は、ご自身は昔描かれた絵画だったり、貴重な古い写真だったり、勳章だったり、骨董品だったりと様々。それぞれに小国の方の思い入れやエピソードがあり、とても興味深い。そして、それらのお宝と坂本善三の作品が違和感なく並んでいる様もとてもユニークで面白い。ちょっと心がほっこりするような、いい展示だった。アートは身近なところにある。そういうことなのだろうね。
posted by 坂本竜男 at 11:29| Comment(0) | TrackBack(0) | アート

2016年11月11日

小鹿田焼ミュージアム渓聲館再び

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 昨日は小鹿田焼ミュージアム渓聲館。今、僕にとって一番気になる場所の一つだ。

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 前回と同じく、いろいろな興味深い話が展開するが、特に興味深いのは草木染めの話。草木からこんな素晴らしく美しい色が出るなんて、誰が想像しようか。人口では決して作り出せないであろう、美しくも人にすんなり馴染む優しい色合いは、自然のものだからこそ出せるものなのだろう。もう今年はシーズンは終わったが、来年の春からまた、草木染めのワークショップが開かれる。その時は是非参加したい。

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 今回は食事までいただいた。山の恵みがいっぱいである。特にしし汁はいい。とても元気が出る味だ。
 草木染めもそうだが、食事にしても、小鹿田焼にしても、とても豊かさを感じる。それはすなわち、日田という土地が豊かなのだ。ここに来ると、本当の豊かさとは何か考えさせられる。ここには本物の豊かさがある。
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2016年11月07日

京都 高山寺と明恵上人 - 特別公開 鳥獣戯画 -

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 今日は朝イチで九州国立博物館。目当てはもちろん、鳥獣戯画である。
 平日の朝なのに、すでに館内は行列。鳥獣戯画の注目度は高い。九州初公開だし、甲乙丙丁の4巻全てを見られるのはやはり素晴らしい。漫画の原点とも言われているが、ユーモラスで伸びやかに描かれた動物たちは、当時の人間社会を風刺しており、その視点も描く技術とセンスも尋常ではない。これだけでもわざわざ足を運ぶ価値がある。願わくば、もっとゆっくり、じっくり見たかったのだが、これは仕方あるまい。
 そして見事だったのが高山寺の名宝の数々。その中でも特に印象に残ったのが、国宝でもある明恵上人樹上坐禅像。明恵上人はが高山寺の裏山にある木の上で坐禅を組んでいる様を描いてあるが、修行の厳しい感じはなく、とても優しくあたたかい空気に包まれている。明恵上人の内と外を見事に描いた傑作だ。
 数百年も前に作られたこれらの名宝を見ていると、時代の進歩とは何か、とても考えさせられる。というよりも、本質はいつの時代も変わらないということか。明恵上人と一緒に仏教を学んでいるかのような展示だった。
posted by 坂本竜男 at 15:35| Comment(0) | TrackBack(0) | アート
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