2023年03月30日

リアル(写実)のゆくえ 現代の作家たち 生きること、写すこと

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 今日のメインイベントは、久留米市美術館で開催中の「リアル(写実)のゆくえ 現代の作家たち 生きること、写すこと」。
 写実といっても、いわゆるスーパーリアリズムとはちょっと違うように感じる。実物以上の生命感や存在感に驚かされる。まさに生きているようだ。
 その中でも個人的に大きく惹かれたのが秋山泉さんの鉛筆画。鉛筆だけで描いたとは思えない表現力に釘付け。リアルを超えた空気感を感じる。どうやって描いているのか、どうしてこの表現が鉛筆でできるのか目を凝らしてみても全くわからない。出会えてよかったと心から思う作品だった。
 写実の世界の現代作家の方達は若い人が多い。それだけで未来が明るく感じてしまう。案外、未来はみんなが思っているよりも遥かに明るいのかもしれないね。
posted by 坂本竜男 at 17:08| Comment(0) | TrackBack(0) | アート

2023年03月25日

小国の表現 坂本善三・宮崎静夫・末田龍介

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 今日のエゴイスタス配本は小国町の坂本善三美術館からスタート。
 今回の展示は「小国の表現 坂本善三・宮崎静夫・末田龍介」。小国町出身である三人の芸術家の展示である。昨日、湯布院の末田美術館へ行ってきたばかりだから(閉館しているので建物の前までだが)、なおさら気分が高揚する展示だ。
 しかし、規模は大きくないものの、中身はとんでもない展示である。郷土作家の展示というと、ちょっとローカルなイメージもするが、実際は枠を超えた大きさをとても感じる。小国町という土壌がいかに芸術家を生み出す特別なものだったのかが窺える。とても貴重な大きな意義のある展示ではないだろうか。これは今年一番の必見の展示です。
posted by 坂本竜男 at 14:49| Comment(0) | TrackBack(0) | アート

2023年01月09日

ノートからアートにー野村昭嘉・26歳の脳内地図ー

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 夢二展と同時に開催されていた、佐賀県出身の夭折の画家、野村昭嘉(1964〜1991)の展示もまた素晴らしかった。
 26歳という若さで亡くなっているが、間違いなく素晴らしい才能の持ち主。その世界観には強く惹きつけられるものがある。恥ずかしながら今回の展示で初めて知った人だけど、知ることができてよかった。
posted by 坂本竜男 at 22:04| Comment(0) | TrackBack(0) | アート

竹久夢二展 〜佐賀で巡り合う大正浪漫の世界〜

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 今日は佐賀県立美術館で開催中の「竹久夢二展 〜佐賀で巡り合う大正浪漫の世界〜」へ。竹久夢二はここ十年くらい仕事でも関わっていたこともあって、色々と作品を目にしてきたつもりだったが、今回の展示の充実度はすごい。九州初公開の「南枝早春」をはじめ、初めて目にする作品がたくさん。肉筆画や版画、書籍、雑誌、挿絵、装丁、当時の写真や新聞記事など多方面から見た夢二をたっぷり堪能できる素晴らしい展示だった。
 夢二は美人がで有名だが、グラフィックデザイナーの元祖でもあり、フォントデザイナーでもある。そしてジャーナリストしての側面も持つ。やはり、僕にとっても重要なところにいる人であることを改めて認識した。そして、今年の最初に観に行く美術館の展覧会にふさわしい内容だった。
posted by 坂本竜男 at 20:54| Comment(0) | TrackBack(0) | アート

2022年12月18日

ペンと鉛筆 素描の味わい

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 今日は朝から坂本善三美術館。雪が心配だったが、積もりはしたものの道路は問題なく無事に到着できた。
 今回の展示は「ペンと鉛筆 素描の味わい」。素描を中心とした展示なのだが、一番興味深かったのがアイデアを描き留めていたスケッチの数々。作品がまだ形になる前の段階である。ある意味、作品以上に意図が明確に感じられる気がして、興味深かった。このスケッチを見ながら作品を見るのもまた面白い。
 ちなみに、久しぶりの雪の坂本善三美術館は美しかった。氷点下の寒さだったけど、それも(一瞬)忘れてしまうね。
posted by 坂本竜男 at 17:43| Comment(0) | TrackBack(0) | アート

2022年11月29日

特別展「ポンペイ」

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 今日は、前から行きたかった九州国立博物館で開催中の特別展「ポンペイ」へ。

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 展示品のほとんどは遺跡からの出土品。しかし、出土品というよりも工芸品や美術品といった方が良いものばかり。2000年以上も前とは思えない高度な文化と高い生活水準、そして何より高い芸術性が見て取れる。これには驚くばかりだ。
 今回の展示が素晴らしいのは、これらの展示品全てが撮影OKだということ。撮影したあとに見返して気づくこともたくさんある。こういった試みはこれからも続けてほしい。
 特別展ポンペイはとても見応えがあるものだった。そして、無性に現地に行きたくなってしまった。すぐには無理でも、いつか実現させたいなぁ。
posted by 坂本竜男 at 12:58| Comment(0) | TrackBack(0) | アート

2022年11月27日

ていこぃ白木秋祭り2022

 今日は八女市のていこぃ白木で「ていこぃ白木秋祭り」。山本壬子さんのフラメンコ教室の生徒さんを中心とした発表会と、山本壬子さんのフラメンコライブである。今年で2回目の開催。今回は仕事の都合で発表会のみお邪魔した。

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 最初は、妃紗モダンバレエアート&新舞踏座。

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 続いて、山本壬子フラメンコ教室のみなさん。東京・山口・福岡・八女と4つの教室から。
 コロナ以降初めてのステージということで、みなさん気合が入ってます。

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 発表会のトリは劇団大藤の皆さんの朗読劇「雪女」。いつもながら、取り上げられる題材がまず良い。ラフカディオ・ハーンというところが、民俗学的アプローチにも感じて深い。

 今回は、同級生が3人も出演していることもあって、文化祭的な楽しさと盛り上がりが印象的だった。大人になって、こんな感覚で盛り上がれるイベントがあるのは素敵なことだね。
posted by 坂本竜男 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | アート

2022年11月11日

生誕140年 ふたつの旅 青木繁 × 坂本繁二郎

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 ランチのあとは、久留米市美術館。開催中の展示「生誕140年 ふたつの旅 青木繁 × 坂本繁二郎」を観に行った。
 同年に久留米に生まれた二人の偉大なる画家、青木繁と坂本繁二郎。対照的な生き方をした二人を作品とともに紐解く展示は、とても興味深い。
 28歳という若さで亡くなった青木繁はまさに駆け抜けるような生涯だった。一方、坂本繁二郎は87年の生涯を絵に向き合いながらじっくりと過ごしている。作品の方向性も性格も異なる二人だが、二人の間には尊敬の気持ちが強くあったのだろう。若くして亡くなった天才 青木繁も、坂本繁二郎がいなければ今のような評価を受けていたかどうかはわからない。そして坂本にしても同様だろう。
 今回の展示は二人の初期の作品から代表作の数々、そして最晩年の作品まで一気に観ることができる。これも貴重な、そして久留米ならではの展示と言える。二人の存在は間違いなく偉大で大きいなぁ。
posted by 坂本竜男 at 16:52| Comment(0) | TrackBack(0) | アート

2022年10月12日

束の間 鄭東珠・中臣一 二人展

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 今日のメインイベントは、artegio(アルテジオ)で開催中の 鄭東珠さん、中臣一さんの二人展「束の間」。大いに刺激を受ける、本当に素晴らしい展示だった。

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 立体と絵画がここまで凄まじい次元で同じ空間で調和することってあるのだろうか。
 鄭東珠さんは、抽象と具象のどちらの要素も備えた絵画の究極の形の一つ。中臣一さんは竹の概念を大きく超える、究極の竹藝家。この二つが素晴らしい次元で調和し、不思議なくらい心地よい空間を作り出している。作品はそれぞれに極まっているから心地よい緊張感はあるが、やさしさややわらかさ、軽やかさも同時にあっていつまでもその場に留まりたくなる。とんでもなくすごい展覧会に来てしまった!そう思わずにはいられなかった。
 展示期間は今月の23日まで。まだ時間はあるから、もう一度行きたいな。興味を持たれた方は是非、会場へ足を運んでください。
posted by 坂本竜男 at 22:36| Comment(0) | TrackBack(0) | アート

2022年09月26日

新米ノ會

 配本も兼ねて、大牟田のQRAFTSさんの展示「新米ノ會」を観に行った。

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 土鍋と器、曲げわっぱ、お箸、茶碗と新米を楽しむための道具が並ぶ。いずれも作家さんの長く使いたくなる「作品」でもある。こんな道具や器とともに暮らす生活って、ちょっとだけ手間はかかるかもしれないが、それ以上に豊かで贅沢に違いない。土鍋で炊いたご飯は最高だろうなぁ。
posted by 坂本竜男 at 15:22| Comment(0) | TrackBack(0) | アート

2022年09月18日

Over50で楽しむ善三展

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 昨日は、配本も兼ねて坂本善三美術館へ。
 今回の展示は「Over50で楽しむ善三展」。小国町の50歳以上のみなさんが作り出す作品と坂本善三作品とのコラボだ。
 善三作品の模写をたくさんの人たちで作り上げた大作。ユニークな物作りをされている方の作品たちと善三作品との対比。小国の方たちのインタビュー動画。とても攻めた内容の展示だが、これがとても面白く見応えがある。
 小国町という地の凄さなのか、小国の皆さんも善三作品も共通する力強さややさしさ、空気感を感じるから不思議だ。そして、不思議な一体感を感じるのである。ひょっとしたら小国町自体がアートなのかもしれない。
posted by 坂本竜男 at 13:46| Comment(0) | TrackBack(0) | アート

2022年09月16日

小木曽誠展 ―写実(リアル)を超えて―

 つづいて、佐賀県立美術館。開催中の「小木曽誠展 ―写実(リアル)を超えて―」がまた素晴らしかった。

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 いわゆるスーパーリアリズムとは違う写実とでも言おうか。写真のようなリアルな絵画とは違うリアリズムだ。近寄ってみると、繊細で細かな部分と、大胆に塗りつぶされている部分や意図的に筆跡を残している部分が見られる。だが、それが独自のリアリティを生み出しているように見える。独特な空気感や生命感、存在感があるのだ。これは写真とも違う「リアル」だ。

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 今回の展示の凄いところは、小木曽誠さんの制作が見学できること。そして撮影もOKだし、話もできる。というか、小木曽さんはかなり話好きのようだ。だが、筆は一切止まらず、作品はどんどん進んでいく。筆が早い。しかし、何層にも重ねて仕上げていかれるので、時間はとんでも無くかかるはず。ただ、それを感じさせないようなスピード感があるのが印象的だった。
 いい刺激をたくさんいただきました。
posted by 坂本竜男 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | アート

2022年08月05日

関係するアート展vol.2

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 食事の後は、佐賀県立博物館。「関係するアート展vol.2」を観に行った。
 前回の展示がとても印象的だったこのシリーズ。障害を持った方たちの表現することに対する「純度の高さ」が多くの人たちの心を捉え、この展示のテーマであるたくさんの人たちと「関係する」ことにつながった。
 今回は、そういう意味では少し印象が違った。表現の純度というよりも、別のものを感じたのだ。それは、「関係すること」がより進んだ結果なのか、表現の方向性が変わったからなのかはよくわからない。正直なところ、今回は前回ほどのインパクトは残念ながら感じられなかった。作家さんたちの良さがスポイルされてなければ良いな〜と思った。
 様々な団体がサポートすることで、この展示は成り立っているし、作家さんたちも作品を発表できる。だが、団体の関わり方も難しそうだ。サポートするのと、やらせるのは違うからね。
posted by 坂本竜男 at 16:54| Comment(0) | TrackBack(0) | アート

2022年08月03日

ミュージアム周遊パス

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 昨日、シーオーレ新宮でいただいた、ミュージアム周遊パス。これがなかなか良い。
 割引などのお得なクーポンがついているだけでなく、ちょっとした九州・山口の美術館・博物館と世界遺産のガイドにもなっている。比較的近くでも、よく知らない施設が結構あることに驚く。ガイドブックとしても活用できるので、一冊持っているととても便利だ。
 使用期間が今月から来年1月までになっているので、おそらく配布されたばかり。これは積極的に活用していきたいねぇ。
posted by 坂本竜男 at 11:59| Comment(3) | TrackBack(0) | アート

2022年07月16日

平田仁美 藍染展

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 今日は、花音花夢さんで開催中の「平田仁美 藍染展」へ。
 平田仁美さんは2019年の国展で新人賞を獲られた(一番最初の写真は受賞作)藍染のホープ。伝統工芸の良さを生かしながら同時にモダンで前衛的なカッコよさもあって、とても魅力的。藍染の懐の深さと幅の広さ、そして面白さを改めて実感した。本当に素晴らしい。
 ちなみに平田さんの工房は太刀洗町と比較的近所。すごい人、才能ある人って、意外に近くにおられるんだよねぇ。
posted by 坂本竜男 at 14:15| Comment(0) | TrackBack(0) | アート

2022年07月15日

第24回東京03単独公演「ヤな覚悟」

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 今日のメインイベントは、福岡国際会議場で開催された第24回東京03単独公演「ヤな覚悟」。
 東京03の待ちに待った単独公演。やはりTVで観るのとは一味どころか大きく違う。元々がただでさえ面白いのに、舞台でないと味わえない醍醐味と、単独公演ならではの作り込み。面白いのはもちろん、最高の舞台芸術の一つと言っていいのではなかろうか。
 全てが最高でした。
posted by 坂本竜男 at 23:47| Comment(0) | TrackBack(0) | アート

2022年07月04日

ベイビー・ブローカー

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 話題の映画、「ベイビー・ブローカー」をやっと観た。また「万引き家族」っぽくなるかと思いきや、いい意味で違っていた。
 ドキュメンタリーを思わせる独特なリアリティの中に、グッとくるシーンやホッコりするシーンもあって、純粋に楽しめた映画だった。個人的には「万引き家族」よりもずっと好きな映画。自分があまり韓国の俳優さんを知らないせいもあって、それが逆に映画そのものにグッと入っていけて、純粋に作品を楽しめたのも良かった。こんな映画がもっと日本でヒットすると良いのにね。
posted by 坂本竜男 at 21:36| Comment(0) | TrackBack(0) | アート

2022年06月20日

絵と語り合う −作品解説とともに−

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 昨日はいつものように、小国町の坂本善三美術館からスタート。
 今回の展示は「絵と語り合う」。坂本善三作品とともに展示されているのは、小学生から評論家まで様々な人たちの「解説」。これがとても興味深かった。
 展示されている作品のほとんどは、何度となく目にしているもので、僕も大好きな作品ばかりだ。それだけに自分なりにも思いはあるのだが、展示されている解説には全く違った視点や感じ方のものも少なくなく、大いに勉強になった。一つの作品だけ見ても色々な捉え方があり、それによって全く感じ方が変わってしまう。その変化の面白さや、絵画が持つ広さを感じる展示だった。
 実は、この展示はそれだけでは終わらない。来館者も作品の感想を付箋に書き、それを用意されたスケッチブックに貼り付けていくのだ。それもまた、興味深い展示になっている。
 昨日は展示が始まったばかりだったから、その付箋はまだ少なかったが、日が経つにつれて付箋も増え、展示の幅と奥行きを増やすことになるだろう。
 もちろん、僕も感じたことを付箋に書いて、貼ってきましたよ。
posted by 坂本竜男 at 09:47| Comment(0) | TrackBack(0) | アート

2022年06月19日

鉄道情景ミニチュア展

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 配本の合間に、湯布院 受け月ギャラリー(旧ゆふいん夢二工芸館)で開催中の、鉄道情景ミニチュア展を観に行くことができた。この日は制作された磯野泰之さんも滞在されていて、興味深い話を聞くことができ、楽しいひとときだった。
 磯野さんはすでに専門誌でも多数取り上げらている作家さんだが、作家として独立されたのは一年ほど前と最近の話らしい。ミニチュアの製作で食べていけるというのもすごいが、観ていると、趣味の延長線上というよりも、行政や建築、ランドスケープデザインなど様々な可能性が見えてくる。僕の中に新たな視点が加わった気がした。模型の世界も面白さだけではないね。

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末田美術館のその後は?

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 湯布院最初の美術館である末田美術館。彫刻家 末田龍介・造形作家 末田栞 夫妻の個人美術館である。
 展示されている作品も素晴らしいが、原広司設計の建物もまた素晴らしい。一見の価値がある素晴らしい美術館だが、残念ながら近年に閉館。美術館は売りに出された。そして昨年、末田ご夫妻が亡くなられた。
 昨日、湯布院で末田美術館にまつわる噂を耳にした。どうも美術館が売れたらしいのだ。しかし、建物は壊されるらしい。これは、どういうこと???
 この噂がどこまでが本当かはわからない。売りに出された価格は決して安価ではなかったはずだが、それを承知で買われたのであるなら、建物はメンテナンスして残すべきだろうと考えてしまう。しかも、おそらく作品はまだ美術館の中に残っている。作品が配置されている庭園も含めて、然るべき形でお金をかけて手入れをし、重要な文化遺産として残すべきものではないかと思うのだ。
 だが、残念ながらそうなる可能性は低そうだ。この建物がなくなる前に、改めて目に焼き付けるべく足を運ばねばと思っている。できれば、許可をもらって中を撮影できないものだろうか。
posted by 坂本竜男 at 21:19| Comment(3) | TrackBack(0) | アート
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