2022年05月27日

北斎 日新除魔図の世界

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 美術館や博物館の展示を観に行って、基本的には図録は買うようにしているのだが、今回の「特別展 北斎」の図録はとくに充実したものだった。
 嬉しいのは、日新除魔図の世界とタイトルにあるように、日新除魔図を大きく詳しく取り上げていること。会場ではどうしても人が多いので、一点一点じっくり時間をかけて見ることが難しい。そこで(撮影OKなので)写真を撮るわけだが、これもちょっと落ち着かないし、撮ることに集中してしまいがちでもったいない。
 この図録で全作品をじっくり楽しめるのは本当にありがたいし、装丁も良いので眺めているだけで嬉しくなってしまう。買ってよかったなぁ〜。
posted by 坂本竜男 at 15:18| Comment(4) | TrackBack(0) | アート

「日新除魔図」にやられる

 今回の北斎展は改めて驚かされることばかりだったが、その中でも個人的に「やられた」のは「日新除魔図」だった。
 なんと、全作品が初公開な上に、全て撮影OK(!!!!!)なのだ。

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 「日新除魔図」は、北斎が83歳を迎えた天保13年(1842)から翌14年にかけて、「日新たに魔を除く」ことを願い、ほぼ毎朝、獅子や獅子にゆかりのある人物などを日課として描いたもの。
 この作品は注文に応じて描かれたものではなく、北斎本人が厄除けのために描いたもので、他の作品とは性質が大きく異なる。だからこそ、北斎の本質的なものが見え隠れしているようにも思える。これを観ていると、北斎の根底にある技術や才能といった言葉を大きく超えた、大きさや凄まじさを感じてしまう。
 でも、それと同時にエネルギーをもらえたのも事実。観ていると、その画力の凄さや画としての素晴らしさを感じるだけでなく、体の奥底からフツフツと力が湧き出すような感覚があった。これはどうも、厄除け以上の効果もあるらしい。撮った写真はパネルにして飾っておいてもいいかもね。
posted by 坂本竜男 at 15:02| Comment(4) | TrackBack(0) | アート

特別展「北斎」

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 今日は、朝から九州国立博物館。

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 目当てはもちろん、特別展「北斎」。九州での大規模な北斎の展示は久しぶりだ。
 今回は初公開の作品も多く、従来の展示でメインになることが多かった富嶽三十六景などの浮世絵・版画はやや少なめ。代わりに、九州初公開の「東町祭屋台天井絵」や初公開の「日新除魔図」をはじめとする見応えのある素晴らしい充実した展示の数々。北斎の素晴らしさと凄さを改めて体感すると同時に、大いにエネルギーをもらった展示だった。
 平日の午前中にも関わらず人出は多かったが、これからもっと日が多くなりそう。でも、できればもう一度観に行きたいなぁ。
posted by 坂本竜男 at 14:45| Comment(0) | TrackBack(0) | アート

2022年05月18日

坂東玉三郎衣装展

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 食事の後は、坂東玉三郎衣装展へ。

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 会場に入る前に坂東玉三郎さんが乗られていたキャデラックリムジンがお出迎え。カッコいい!!!

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 なんと会場内は撮影OK。坂東玉三郎さんがプロデュースした衣装が間近で見られるこの展示は、贅沢で貴重な機会だ。
 会場に入ってまず感じるのは、息を呑む美しさと、華やかさと品の良さ。そして独特な緊張感がある。しかし、不思議な柔らかさと優しさも感じる。緊張はあるのに、ずっとこの場にいたくなるような優しさやあたたかさも感じるのだ。これこそ、超一級の職人さんたちと坂東玉三郎さんが作り出した極上の世界なのだろう。
 舞台衣装なのだから舞台で映えなければならないし、ある種の派手さは必要なのかもしれないが、そんな単純なものではない。舞台映えする華やかさと品の良さの奥には、もっと大きな大事なものがあるように感じられる。それが強く人を惹きつけるのだろう。そして、その強い引力は、実際の舞台を見てさらに強くなるのだ。
posted by 坂本竜男 at 21:46| Comment(5) | TrackBack(0) | アート

2022年05月12日

山岳画家が描いた静物画

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 今日は打ち合わせの前に空き時間ができたので、田崎廣助美術館へ。

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 今回の展示は、田崎廣助の静物画。山岳画家として有名な田崎廣助だが、実は近年、静物画も素晴らしいと思っていたので、この展示は僕にとってとてもタイムリーだ。
 山岳画を思わせる重厚で温かみのある油絵は、まさに田崎廣助らしい静物画。不思議な安定感と存在感がある。
 そして、個人的に好きだったのが墨と水彩で描いた静物画だった。独自の繊細さと大胆さが混在し、水彩ならではの軽快さが心地よい。田崎廣助の違う魅力が前面に出ているように感じられる。こちらもまた素晴らしい!
 ちょっとした空き時間に見て回れるほどの規模ではあるが、いつもながら内容の充実度はとても素晴らしい。八女に行くたびに立ち寄っても良いよね。
posted by 坂本竜男 at 17:13| Comment(0) | TrackBack(0) | アート

2022年04月13日

古代エジプト展

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 今日は朝から福岡市博物館。

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 古代エジプト展へ行ってきた。
 ヨーロッパ5大エジプト・ コレクションのひとつ、ライデン国立古代博物館から約250点が展示されている。今回の展示の最大に見所は10数展に及ぶ棺の展示だろう。これだけの棺が一堂に展示されるのは、国内では今まで例がないらしい。しかも、その多くは寝せた状態ではなく、立てた状態による立体展示。装飾や色彩などが間近で見れるだけでなく、とても迫力のある展示になっている。これだけでもわざわざ足を運ぶ価値がある。
 そして、さらに面白かったのがミイラの展示と、それらのCTスキャン映像の公開だ。目の前に展示されているミイラのスキャン画像が、横にあるモニターで詳しく見ることができるのだ。それにより、遺体の状態や生前の健康状態、そして副葬品などが細かくわかる。かなり見応えのある展示だった。
 エジプトに興味がある人はもちろん、そうでない人も十分に楽しめる展示だった。まだ6月まで会期はある。できればもう一度足を運びたいな。
posted by 坂本竜男 at 16:16| Comment(0) | TrackBack(0) | アート

2022年03月21日

動きと形 絵に見る画家の身体

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 昨日は、坂本善三美術館からスタート。
 土曜から始まったばかりの展示「動きと形 絵に見る画家の身体」は、何度も見てきている善三作品の見方が変わる展示。見方が変わると感じ方が変わる。見え方が変わる。そして、また気づきがある。新しい発見に心が躍る展示だった。
posted by 坂本竜男 at 09:35| Comment(0) | TrackBack(0) | アート

2022年03月18日

坂本善三の木のコースター

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 引っ越してやっと少し落ち着いてきたので、去年購入していた坂本善三の木のコースターを出すことにした。
 これは坂本善三美術館のミュージアムショップで販売されているもので、阿蘇小国山川工房で作られている。モチーフは、美術館の入り口正面に展示してある作品「形」だ。
 コースターは一つ一つ木目が違っていて、ある意味一点ものと言えなくもない。木工の町でもある小国らしさに溢れた商品だ。コースターとしては厚みがあるのでちょっと腰高な気がしなくもないが、佇まいの良さと存在感はなかなかのもの。何より、好きなアートを生活に取り入れるという楽しさと豊かさがある。身近なところにアートがあるって良いね。
posted by 坂本竜男 at 16:44| Comment(1) | TrackBack(0) | アート

2022年01月12日

動くカラクリアート展

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 今年初の美術館は、大川市立清力美術館。

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 お目当ては、先週末から始まった「動くカラクリアート展」である。
 今回の展示のテーマは、見て・触って・体感できる「カラクリ」。油彩・ガラス・木工・ダンボールなど違った素材を使って作られた5人の作家の展示は、文字通り体感できるアート。とくに木工による作品やガラスの作品は、実際に手に取って除いたり動かしたりできる。これはシンプルに楽しい。動く仕組みも見えるように作られているから、動かしながら各部品がどう動いてどう働いていくのかが良くわかる。大人から子供まで純粋に楽しめる展示だ。
 やはりアートは見るだけではもったいない。もう一歩踏み込めると、見える世界が大きく変わってくる。そういう意味では、体感できるって本当に素晴らしいね。
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2021年12月19日

Black・ブラック・黒 ー黒のバラエティー

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 今日は、小国町の坂本善三美術館からスタート。
 今回は、「Black・ブラック・黒 ー黒のバラエティー」。坂本善三の様々な「黒」を紐解く興味深い展示だ。坂本善三の「黒」は、暗さをあまり感じない。少し温度感があって、ディテールの幅が広くて様々に変化する。それが光やフォルムを際立たせ、ときにディテールそのものを表している。無彩色のはずなのに色味や表情を感じるのだ。また新しい気づきがあった展示だった。
posted by 坂本竜男 at 22:47| Comment(0) | TrackBack(0) | アート

2021年12月17日

第13回 福岡市障がい児・者美術展

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 今日は、エゴイスタス配本で福岡へ。福岡アジア美術館で開催中の「第13回 福岡市障がい児・者美術展」へ立ち寄った。
 福岡市在住もしくは通勤・通学している障がい児・者による作品展である。Core-sideART(コアサイド・アート)とも呼ばれ、純粋に表現することを楽しんでいる人たちの芸術でもある。アールブリュットと通じる創作活動だ。
 それゆえに、表現することへの純粋さがストレートに伝わってくる展示だ。その純度の高さはアールブリュットと同じように感じる。時間が限られていたのであまり長く滞在できなかったが、光る作品も多々あり、刺激を受けた展覧会だった。コアサイド・アートがもっと広まると、社会も変わるしアートももっと面白くなるのだろうね。
posted by 坂本竜男 at 19:26| Comment(4) | TrackBack(0) | アート

2021年12月15日

佐賀県立博物館と関係するアート

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 エゴイスタス配本で再び佐賀県立博物館へ。いま開催中の「関係するアート展」の作品であるショベルカーと、県立博物館の建物との共演をうまく収めれないかと思ったのだが、時間がないこともあって数枚撮って断念。
 「関係するアート展」は会期は長いので、違うレンズを持って、いいアート作品として収めれないかチャレンジしたいな。
posted by 坂本竜男 at 18:14| Comment(0) | TrackBack(0) | アート

2021年12月10日

ムンクの叫び?

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 cafe TRESさんのミルコクココアの飲んでいる途中段階。これは、まるでムンクの叫び。さすが佐賀県立博物館・美術館内だな。
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関係するアート展〜心が震えるほど感動したことはありますか〜

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 昨日は朝から佐賀県立博物館へ。お目当ては「関係するアート展」。アールブリュットの作家さんたちの展覧会だ。
 博物館の前には彩られたショベルカーが展示されている。これはすごい!そして、期待がより高まる!

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 今回は、障がいのある県内外の作家によるユニークで突き抜けた作品(絵画、立体、デザインなど)が展示されている。これらの作品はいずれも、作家さんたちの素晴らしい創造性にあふれ、その純度の高さには驚かされる。作り手の「余計な」意図や思惑などはなく、ただただ創ること・表現することに集中していることの素晴らしさに感動してしまう。
 この純度の高い創造性と、独自性、そして不思議な清らかさ(あるいは清々しさ)が、観ていてとても心地よい。じぶんがこうあれたら……と思っていることを具象化してもらっているようでもある。これが入場料無料だなんてとんでもないことだ。グッズ販売(これも素敵なグッズがたくさん!)だけでなく、ちゃんと入場料も取っていただきたいな。
posted by 坂本竜男 at 13:37| Comment(5) | TrackBack(0) | アート

2021年11月28日

爆笑!! お笑いフェス in 鳥栖

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 今日は鳥栖市民文化会館で開催された「爆笑!! お笑いフェス in 鳥栖」へ行ってきた。
 出演は、ナイツ、吉住、トム・ブラウン、ニッチェ、エイトブリッジ、U字工事、どぶろっく、ダニエルズ、わらふぢなるお、ゆってぃ、タイムマシーン3号、錦鯉、東京03の13組。旬の芸人さんから実力派、漫才、コント、歌ネタとバリエーション豊かな豪華な顔ぶれ。全組、充実の面白さで笑いが最初から最後まで止まらなかった。
 TVで観るお笑いと、生で観るお笑いはやはり違う。生だからこそ伝わる面白さが間違いなくある。それがよくわかる公演でもあった。芸人さんの印象も、生で観るといい意味で変わる。面白さだけでなく、人間的な魅力も伝わってくる。やっぱり、舞台って素晴らしい。贅沢な内容に大満足の公演だった。また是非企画して欲しいなぁ。
posted by 坂本竜男 at 15:21| Comment(0) | TrackBack(0) | アート

2021年11月17日

初めての旧亀石坊庭園

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 英彦山登山の後、英彦山神宮参道近くにある旧亀石坊庭園へ立ち寄った。
 旧亀石坊庭園は、雪舟の作庭と伝わる室町時代の池泉観賞式庭園。紅葉と相まって、この時期ならでは美しい光景を作り出していた。まさに雪舟の日本画を具象化したような世界。美しく趣があるが、紅葉の季節ならではの華やかさもある。まさか、登山の後にこんなご褒美が待っていたとは!英彦山はやっぱり素晴らしいね。
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2021年11月13日

-トンビ魂の鼓動-

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 今日のメインイベントは、八女郡役所で開催された、映像&音楽のライブパフォーマンス「-トンビ魂の鼓動-」。これが本当に素晴らしかった。
 パフォーマンスは、とてもユニークな自作の映像機と楽器を使う夫婦パフォーマンスユニット「ウサニンゲン」のお二人。今回は宝島染工さんとのコラボだ。
 アナログとデジタルのはざま、あるいは現実と非現実とのはざまとでも言おうか。相反するものが共存していて、それが目の前で目まぐるしく変化していく。事前に準備されたものと、その場で即興で作られていくものが融合して、不思議な感覚に陥っていく。なんて、面白く刺激的なのだろう!1時間ほどのステージはあっという間だった。
 観に行けて本当によかった!!!これは僕もじっとしてられないなぁ。
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2021年10月30日

far in 展 しんしん と

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 食事の後は、大川市立清力美術館。令和3年度企画展「far in 展 しんしん と」を観に行った。
 今回はは絵画や写真、映像など、現代美術家4人による展覧会。それぞれの作家さんが表現する世界は、別々でありながらも共通する空気感。そして、問いかけるというよりも見る人に委ねるような、やわらかさや自由さを感じる。観る人ももっと自由でいいんだよ。そう言ってもらっているようだった。
 実は清力美術館は 恥ずかしながら、来るのは初めて。今回、展示を観ていろいろとお話を伺って、今まで来てなかったことが悔やまれた。今後はたびたびチェックしなきゃいけないなぁ。
posted by 坂本竜男 at 20:31| Comment(0) | TrackBack(0) | アート

和紙のある暮らし・八女 2021

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 今日は朝から八女。目当ては八女伝統工芸館で開催中の「和紙のある暮らし・八女 2021」。アトリエ Ki to Teさんによる八女和紙で作った照明・オブジェ・アクセサリーの展示である。
 気が遠くなるほど緻密な造形はさらに進化していた。やっぱりすごい。そして、さらに生命感が強くなっているような印象。なんでも、作品を作るのが楽しくて仕方がないそうだ。その楽しさが生命感になって作品にも表れているのかもしれない。楽しさって、やっぱり強いね。
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2021年10月29日

渡邊琢磨映像作品展「ラストアフタヌーン」

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 今日は午後から湯布院。目的は、由布院アルテジオで開催中の渡邊琢磨映像作品展「ラストアフタヌーン」。音楽家 渡邊琢磨さんの映像と音楽の実験的なインスタレーションだ。
 渡邊琢磨さんは2008年のデヴィッド・シルヴィアンのワールドツアーに参加しているほどの人で、僕の大好きな音楽性を持った音楽家。会場でかかっている音楽は、どこかブライアン・イーノのアンビエントミュージックを思わせるものがあった(そういえばイーノの作品にサースデイ・アフタヌーンってあったよね)。
 今回の展覧会は日常の中になる不確かな景色や違和感をテーマにしている。僕自身、長距離を運転している時に起きる不思議な感覚(違和感とトリップ感)があって、それを形にして音楽とともに見せられている気がした。
 一見(聴)、尖ったわかりにくい展示に見えて、自分の経験や感覚とリンクする不思議さ。会場を出るときには、渡邊琢磨さんに不思議な親近感を抱いていた。
posted by 坂本竜男 at 20:22| Comment(0) | TrackBack(0) | アート
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