2025年04月24日

長崎市遠藤周作文学館

25.4.225.jpg

25.4.226.jpg

25.4.227.jpg

25.4.229.jpg

25.4.2211.jpg

25.4.2210.jpg

 長崎二日目のメインは長崎市遠藤周作文学館。ここは遠藤周作の代表作の一つ『沈黙』の舞台にもなった外海地区にある、遠藤周作の生涯や足跡を紹介する資料館。初めて訪れましたが、遠藤周作をより知ることができるだけでなく、作品の背景まで感じ取れる素敵な場所でした。
 朝から雨でしたが、そのしっとりした空気感の中で展示を観るのも乙なもの。腰を据えてじっくり展示を堪能できました。眺望も素晴らしいところなので、次は天気の良い時に来たいですね。
posted by 坂本竜男 at 13:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 文学

2024年12月15日

作家 安部龍太郎 -その時代と魂-

24.12.151.jpg

24.12.152.jpg

24.12.153.jpg

24.12.154.jpg

24.12.155.jpg

24.12.156.jpg

24.12.158.jpg

 今日は朝から八女。
 エゴイスタス配本の合間に田崎廣助美術館へ。
 今回の展示は「作家 安部龍太郎-その時代と魂-」。
 安部先生の生い立ちや歴史観などのわかりやすいパネル展示。手がけられた作品の紹介。そして極め付けは「等伯」の生原稿!充実の展示でした。
 実はこの展示は今日まで。ギリギリだったけど、行けて良かった!
posted by 坂本竜男 at 15:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 文学

2022年01月16日

アンという名の少女

anne.jpg

 いま、NHKで放送されている「アンという名の少女」が素晴らしい。名作「赤毛のアン」のドラマ版なのだが、これが見事なのだ。
 まず、主人公のアンをはじめ、演じる役者さんが見事に原作のイメージぴったり。演技が上手いだけでなく、原作の世界観を見事に表している。
 撮影されたプリンスエドワード島やオンタリオ州南部の美しい景色もまた大きな魅力の一つ。映像も美しい。
 そして、感銘を受けたのが原作にはない現代的なアレンジ。これが違和感がないだけでなく、現代社会が抱える問題をストレートに描いるのだ。格差・人種・教育・ジェンダー、そして終活まで!そして、それらに対して真っ直ぐでフラットに接するアンがとても印象的。大事なことをアンが教えてくれているかのようだ。
 現在、シリーズ3の中盤。このドラマはシリーズ3で完結する。終わりが近づいているのは、ちょっと寂しいな。
posted by 坂本竜男 at 19:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 文学

2021年06月22日

飛花落花

21.6.221.jpg

 高倉健さんの妹さんである森敏子さんの俳句集。この本は亡き高倉健さんに捧げた句集でもある。
 美しく、想いがにじみ出るような俳句とエッセイが載せられている。高倉健さんへの想いがあふれた、素敵な句集だ。
 そして、この本の題字を手掛けたのは、個人的にもお世話になっている湯布院在住の画家で書家の鄭東珠さん。想定まで含めると、素晴らしいコラボ作品ともいえる。この本を読んでいると、心にしみじみと感じ入りながらも、こんな仕事をしたいという思いも膨らんでくるのだった。
posted by 坂本竜男 at 09:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 文学

2021年05月19日

三国志に久しぶりにハマってます

top_mainimage_pc.jpg
画像はテレQ公式サイトより

 今年の3月からテレQ(テレビ東京系)でドラマ三国志の放映が始まったことがきっかけで、久しぶりに三国志にハマっている。
 このドラマは、総製作費25億円、製作期間6年、出演者数15万人以上という圧倒的なスケールで製作された中国版大河ドラマ。三国志の赤壁の戦いを題材にした大ヒット映画「レッドクリフ」のすぐあとに制作されている。
 ドラマだから小説である三国志演義をベースにしているので、史実と違う小説らしい演出はある。また、レッドクリフの方がよりお金はかかっていて、セットやCGでは映画には敵わない。だが、このドラマは脚本がよく、将軍をはじめとする登場人物の人間的な部分がよく描かれている。そう言う意味では映画よりも見応えがある。
 そして、優秀な将軍でもたびたび失敗をし、歴史に学ぼうとせず滅んでいく様は、今の時代にも通じるものがある。やはり人は歴史からもっと多くのものを学ばなければいけないと言うことなのだ。
posted by 坂本竜男 at 14:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 文学

2021年01月05日

今年は文学作品を読もう

 僕の仕事はグラフィックデザインではあるが、そのデザインを軸に写真も撮るし、文章も書くし、編集もする。それらの総合力が僕のデザイン力につながっている。そのために写真に力を入れたり、美術館や博物館へ行ったり、できるかぎり毎日ブログを更新したりはしてきた。
 しかし、もちろんそれらのスキルには満足していない。その中でも今年、とくに強化したいと思っているのが文章力だ。やはりプロのライターの方たちの文章を読むと「さすが」と思わざるを得ない。プロの方の文章はボキャブラリーもすごいが、表現力がまた僕にはできないような表現をされる。思わず唸ってしまう。
 専門の人と片手間の人を比べるのがそもそも間違いではあるのだが、やはり書くからには少しでも良いものにしたい。では、どうすれば文章力はアップするのだろうか。
 これについては読書量を増やし、文章を書く習慣を付ければある程度は良くなると思っていた。確かに多少は良くはなっているかもしれないが、ある程度というレベルだ。おそらく、色々足りないものがあるのだ。
 ここでふと、気づいたことがあった。僕が所有する本は、圧倒的に小説が少ないのだ。詩集もほぼない。文学作品が圧倒的に弱いのである。
 そう言えば、昔の僕は小説は自分には必要がないものと思い込んでいた。だが、それが間違いであることに気づいたのは比較的最近の話だ。そして、気づいた今でも文学の本が増えているわけではない。
 というわけで、今年は文学作品をできるだけ読もうと考えている。まずは教科書に登場する日本の文豪から攻めてみるかな。
posted by 坂本竜男 at 19:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 文学

2017年02月27日

等伯

17.2.27.jpg

 小説をほぼ読まない僕が、今更ながらこの作品を読もうとしているのは、作者である安部龍太郎さんが長谷川等伯については第一人者と言っていい方であることと、実際に昨年にお会いしたことが大きい。
posted by 坂本竜男 at 23:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 文学

2016年10月14日

ボブ・ディラン、ノーベル文学賞受賞!

AS20161013006231_comm.jpg

 日本では毎年、村上春樹ばかり話題になっている気がするノーベル文学賞。なんと今年の受賞はボブ・ディラン。これは個人的には村上春樹が受賞するよりも、はるかにエキサイティングなニュースだ。音楽のカリスマが文学的にも高い評価を受けたわけだ。とにかく素晴らしい!
posted by 坂本竜男 at 02:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 文学

2016年02月22日

認識以上の「短さ」

16.2.221.jpg

 文鳥文庫の「注文の多い料理店」と「走れメロス」を購入した。文鳥文庫は蛇腹折りの一枚ものの文庫で、長くても16ページ、短いものは8ページしかない。「注文の多い料理店」は12ページ、「走れメロス」は16ページ。いずれも10分ほどで読めてしまうボリュウムだ。
 文鳥文庫の魅力はまた別の機会に触れたいと思うが、これらを見て驚くのは、認識している以上にこれらの名作が「短い」ことである。多くの人たちが、実際よりもボリュウムがあると思い込んでいるのではないだろうか。それだけ簡潔でありながら、中身が濃くて印象に残るということなのだろう。これらの作品が多くの人たちに愛され続けられている理由の一つに、その「短さ」があるのかもしれない。
posted by 坂本竜男 at 09:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 文学

2014年07月17日

夢二外遊記―竹久夢二遺録

14.7.171.jpg

14.7.172.jpg

 竹久夢二が晩年、欧米外遊中に書き記した日記、スケッチ、随筆等をまとめ、昭和20年に限定200部非売品として発刊された貴重な一冊である。これがとても面白い。
 夢二が画家としてだけでなく、文章にも長けていること。そして、その表現や捉え方がとても大きいことに感心せずにはいられない。そして、今の時代にも通じる大事な提言をしていることも見逃せない。これが限定200部とは言え、戦後間もない時期に発行されているのは凄い事だと思う。
 この貴重な本が、つい最近復刻されている。これはとても素晴らしい事だ。夢二ファンの方はもちろん、そうでない方にも読んでほしい一冊だ。もちろん、僕は買います。
posted by 坂本竜男 at 21:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 文学

2013年04月01日

方丈記

13.3.31.jpg

 随分前に買っていた方丈記の原文を、やっと読み始めた。僕の関心の高まりと、方丈記の800周年がちょうど重なるのも、単なる偶然とは思いたくない。古典が大の苦手だった僕は、ずっと古典そのものを避けてきた。しかし、方丈記は決して避けることのできないもののようだ。
 方丈記は、今にしてみればびっくりするくらい短い。しかし、その内容は深く濃く、そして歌のようにリズミカルである。今の世の中だからこそ必要と思われることが、方丈記にはちりばめられている。これを少しずつ読み解いていくのは楽しい作業になりそうだ。
posted by 坂本竜男 at 00:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 文学

2013年01月29日

森の生活 −ウォールデン−

13.1.292.jpg

 どうもヘンリー・デイヴィッド・ソローは、僕にとって避けては通れない存在らしい。南方熊楠を読み進めても登場する。そこで、彼の代表作である「森の生活 −ウォールデン−」を購入。早速、読み始めている。
 この本が今の僕に、びっくりするくらいピッタリくるところがある。なぜ、今まで読まなかったのだろう、とも思うが、読むべきタイミングで出会ったのに違いない。
 
posted by 坂本竜男 at 18:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 文学

2012年11月26日

野上弥生子を読みたい

 最近の読書は一つの作品から数珠つなぎのように、いろいろな人につながっていく。ここ最近では白洲正子、小林秀雄、青山二郎から始まって、今は赤瀬川原平といった具合に。そして、赤瀬川原平から次への興味は野上弥生子へ移ってきている。
 もちろん、きっかけは赤瀬川原平の「千利休―無言の前衛」である。映画「利休」の脚本を手掛けた赤瀬川原平が、そのときに書いたものなのだが(これも面白い!)、その映画「利休」の原作が野上弥生子の「秀吉と利休」なのだ。千利休は僕にとっても重要な存在だから、これは必ず読まなければならないが、もちろん利休だけではない。
 編集者の松岡正剛が「宇野千代も円地文子も瀬戸内寂聴も、この人の慎ましさにはまったく頭が上がらなかった。上がらなかっただけでなく、慎ましいにもかかわらず、その教養の深さと広さと速さの相手をつとめる者なんて、もう誰もいなかった。たとえば能や謡曲については、白洲正子ですらお孫さんのようなものだった。(「松岡正剛の千夜千冊」より抜粋)と言うほどの人である。これは読まずにはいられないだろう。
 そう言いながら今更ながらに感じるのは、僕の読書の偏り具合である。文学に関してはほとんどと言っていいくらい、触れていない。今はそれを取り戻すかのように、興味だけは湧いているのだが、まだまだといったところである。しかし、幸いにもとっかかりになるものはいくつもある。これからは遅まきながら、いろいろな文学にも触れていきたいと思う。
posted by 坂本竜男 at 01:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 文学

2012年10月26日

両性具有の美

12.10.26.jpg

 雨で予定していた撮影が延期になり、ぽっかり時間が空いてしまったので、今日は昼間から読書。キレイになったばかりのスパアバで、雨中に出かけていくのも気が引けるし、ましてや自転車ではねぇ。
 最近は白洲正子ばかり読んでいるが、その中でも「両性具有の美」は、日本文化特有の思想が良く表れたものではないだろうか。そして、これは西洋文化(キリスト教圏の文化)と決定的に違うものでもある。
 性別を超えた存在に特別なもの、あるいは特有の美を見いだす日本の文化。これは今もしっかりいろいろな形で残っている。それらのルーツを探りながら、日本の美意識について考えるのはとても面白い。そして、この本を読むと、世阿弥や能、南方熊楠などをもっと知りたくなるのだ。
posted by 坂本竜男 at 13:57| Comment(3) | TrackBack(0) | 文学

2012年10月23日

久しぶりに白洲正子の世界に浸かる

12.10.23.jpg

 只今、僕にとっての何度目かの白洲正子ブーム。空いた時間に持っている著書や関連する書籍を読み返している。
 いつの間にか随筆家という言葉自体をあまり聞かなくなった。随筆家はエッセイストという言葉に置き換わってしまった。確かに訳するとそうなるのだが、意味的には随筆家にはもっと重みと格調があったのではないかと思う。もっと言えば文化的なのだ。そう言う意味では、白洲正子は随筆家という肩書きはピッタリである。もちろん、その枠だけに収まっているような人ではないけれど。
 白洲正子はいろいろな面白い世界への入口でもある。骨董、能、生け花、青山二郎、小林秀雄、かくれ里、十一面観音などなど…。白洲正子をきっかけにいろいろな世界の扉を開き、そして再び白洲正子の面白さや格好良さに戻る。僕もこんな格好良い歳の重ね方をできればと思う。
posted by 坂本竜男 at 21:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 文学

2012年02月18日

一番遠いところに触れる

12.2.17.jpg

 自分から一番遠いところにあると思われるものが、実は自分にとって凄く大事だったりする。
 これは以前、僕がいつもお世話になっている方から聞いた話だ。自分には縁がない、関係ないと思っているものに挑戦することになったとき、自分の新たな側面が見えたり、眠っていたものが目覚めたり、活性化したりし始めたそうだ。これはとても興味深い話だが、思い起こすと僕にも似たような経験がないわけではない。そこで、自分の幅をを広げる意味でも、いろいろ挑戦しようと思っている。
 で、今勧められているのが恋愛小説。確かに僕にとって、恋愛小説は最も遠いところにあるものの一つだ。挑戦しがいがありそうだが、どれを読んでいいのかさっぱり分からない。そこで、最も有名な恋愛小説とも言える、源氏物語に触れることから始めて見ようと考えた。そして「はじめての源氏物語」という本を入手。早速読み始めている。さて、どんな発見があるのか?タノシミ、楽しみ‥。
posted by 坂本竜男 at 03:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 文学

2012年01月12日

徒然草を読みたい

 急に徒然草を読みたくなった。この誰もが知る日本を代表する随筆は、単なるエッセイという枠を超えた深さがあるように思う。それを改めて読み返したくなったのだ。
 しかし、徒然草に触れるのは学生以来。それに原文を読んでキチンと理解できるほど教養があるわけでもない。良い現代語訳がないか探している。学生時代にちゃんと勉強していればねぇ〜。
posted by 坂本竜男 at 01:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 文学

2011年01月30日

無常という事

11.1.30.jpg

 白洲正子の影響を少なからず受けている僕が避けては通れない文、それが「無常という事 / 小林秀雄」だ。彼女が大切な一冊として紹介していて、それで早速買って読んでみたのだが、おそらくまだ僕はこの本の真意を理解していない。わずか5ページ足らずの短い文章なのだが、そこに書かれてある事は深い。
 一度読んでそれで終わりという本は、大抵の場合はその程度のものだ。すぐ理解できる、できないにかかわらず、何度も何度も読み返す本が価値があるのだと思う。今日は幸か不幸か天候も優れない。せっかくの機会だ。何度も何度も読み返してみたい。
posted by 坂本竜男 at 15:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 文学

2010年10月05日

箱男

 ガルシア=マルケスがなかなか読み進まないので、安部公房の「箱男」を読み始めた。すると、これがとても面白い。相変わらずの現実からちょっと離れたような設定と、ちゃんとした定義。そしてそこにある妙なリアリティと無国籍感。やっぱり読み出すとグイグイと引き込まれてしまう。
 内容の面白さもそうだが、価値があるのはこの巧みでわかりやすく、無駄のない文章に触れるということだろう。文章のうまさはピカイチだ。
 僕は大人であれば、どんな職業でもある程度まともな文章を書けないといけないと思っている。安部公房との出会いはそう言う意味でも必然だったに違いない。
posted by 坂本竜男 at 02:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 文学

2010年10月03日

停滞

 「予告された殺人の記録」がなかなか読み進まない。登場人物の多さに加えて、その人物の名前が馴染みのないカタカナだから、「あれっ、この人誰だっけ?」としょっちゅうページをさかのぼる羽目になる。もう少し記憶力の良いときだったら、少しは違うのだろうけど……。
 それに対し、安部公房の作品は登場人物は少なく、最近読んだ2作品に関しては文章に名前すら出てこない。そのおかげもあって、ストーリーにより集中出来る。
 登場人物の人数と作品の善し悪しは別の問題だが、読む側の問題としては決して小さくない気がする。文学に触れるのに、そんなことを言っててはいけないんだろうけどね。
posted by 坂本竜男 at 01:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 文学
Powered by さくらのブログ