先日TVで、安い土地を買い手作りの小屋に住む人たちが紹介されていた。その小屋は必要最小限の大きさで、極めてプリミティブなものだ。ときには水道もないものもあった。しかし、そのおかげで圧倒的にランニングコストが安く、仕事も無理して頑張らなくても生活できる。多くのコストがかかるモノたちのために、無理して稼がなければならなかった呪縛から解かれるということらしい。
なるほど、確かに一理ある。TVで紹介されていたのは極端に近いものも多かったが、無駄を削ぎ落とし、本当に必要なものだけがある小屋に住むというのは、鴨長明の方丈庵に通じるものがある。まだモノに囚われている僕には難しいが、ある意味理想的で憧れるスタイルではある。
TVで紹介されていた手作りの小屋ではなく、もっとちゃんとしたものがないかと調べてみたら、無印良品がMUJI HUTという小屋を作っていた。
画像はMUJI HUT公式サイトより 広さは屋内9.1m2、縁側3.1m2。建物は木造軸組工法で、基礎は鉄筋コンクリート造・ベタ基礎(防湿シート敷き・床下換気なし)。価格は標準仕様で300万円である。
この価格をどう見るかは人によって違うと思うが、アイデア次第で色々な使い方ができるだろう。だが、見る限り、自宅という感じではなさそうだ。あくまでも住むというより遊び(あるいは仕事)のためのものだろう。これを自宅として使えるものとしても展開できれば面白いかもしれない。